エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1046
2021.08.31 更新
文:藤田 忠/撮影:編集部・松枝 清顕
ここからは、APIにDirectXを使用したテストプリセットを実行していこう。まずはDirectX 12を使用する「Time Spy」で、テスト解像度がWQHDとなる「Time Spy」と、4Kの「Time Spy Extreme」の結果をチェックしていこう。
WQHD解像度の「Time Spy」は総合スコアが9,000ポイント台で、Graphics Test中のフレームレートは50fps台を維持とまずまずの結果になっている。さらに負荷の高まる4K解像度の「Time Spy Extreme」では、4,000ポイント台でフレームレートは27fpsと30fpsを下回っている。ゲームタイトルのGPU負荷や、画質を調節することでWQHDゲーミングも視野に入りそうだ。
Direct Xとしては1世代前になるが、まだまだ多くのゲームタイトルで使われているDirect X11を使ったテストプリセットの「Fire Strike」のスコアを確認していこう。テストプリセットは解像度がフルHDの「Fire Strike」、WQHD解像度「Fire Strike Extreme」、4K解像度「Fire Strike Ultra」の全てで計測を行っている。
Radeon RX 6600 XTのターゲット解像度となるフルHDの「Fire Strike」は、Graphics scoreが27,000ポイント超え、フレームレートもGraphics test 1で120fps~130fps、Graphics test 2で110fps前後と優秀だ。ゲームタイトルによっては、画質の調節は必要だが、ゲーミング液晶ディスプレイと組み合わせた高リフレッシュレート駆動でゲームを楽しめそうだ。
また、WQHD解像度の「Fire Strike Extreme」では、総合スコア、Graphics scoreともに12,000ポイント台を記録。フレームレートは高負荷なGraphics test 2では60fpsを切る48fps前後だったが、Graphics test 1では60fpsオーバーを記録していた。ゲームタイトル次第ではWQHDでのゲームプレイも視野に入る。
ここまでのテストを通して、デフォルトからブーストクロックが引き上げられている「OC Mode」では、スコアとフレームレートを伸ばしているが、その差は微々たるものだ。
ここからは実際のゲームを想定したベンチマークテストを実行していこう。まずは人気MMORPGの最新ベンチマーク「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ」からだ。テスト時のグラフィックス設定は”最高品質”で、解像度はフルHD、WQHD、4Kの3種類で行っている。
「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク」からは、エフェクトが飛び交う24人によるアライアンスレイド戦を想定してスコアの数値指標が変更され、”非常に快適”はスコアが15,000ポイント以上になっている。とは言え、フルHD解像度なら、余裕でクリアし、平均フレームレートも140fps台を出している。144Hz駆動のゲーミング液晶ディスプレイでのプレイも楽しめる。WQHD解像度では、”やや快適”だったが、平均フレームレートは90fps台と快適にプレイできる結果を残している。また、ここまでと同じく、「OC Mode」はスコアを伸ばしているが、その差はわずかだ。