エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1049
2021.09.06 更新
文:撮影・松枝 清顕(解説)/ 検証セッション・池西 樹
Core i9-11900Kの検証が一段落したところで、メインストリーム向けでは最もコア数の多い16コア/32スレッドのRyzen 9 5950Xでも検証を進めていこう。なおストレステストはCore i9-11900Kと同じ「OCCT 9.0.5:CPU:データセット大」と「CINEBENCH R23:Minimum Test Duration:30 minutes」を使用している。
メインストリーム向けCPUでは最多となる16コア/32スレッドのRyzen 9 5950X。TDPは105Wで、Core i9-11900Kより20W低く設定されている |
「OCCT 9.0.5」の温度は途中突発的に温度が上がるスパイク値でも最高77℃、それ以外は概ね60℃でフラットなグラフ。またより高負荷な「CINEBENCH R23」でも66~71℃の間に収まり、長時間すべてのコアに負荷がかかる動画のエンコードや3Dレンダリングなどでも安心して作業を進めることができる。
動作クロックも「CINEBENCH R23」は約3.90GHzで定格(3.40GHz)から0.5GHz、「OCCT 9.0.5」に至っては1.2GHzアップの4.60GHzで安定しており、ブースト機能もしっかりと働いている。
続いてファン回転数を確認すると「OCCT 9.0.5」では1,150rpm前後、「CINEBENCH R23」でも1,200rpm前後で頭打ちになり、最高回転まではまだ余力がある状態。騒音値も35dBA前後までしか上がらず、Ryzen 9 5950Xとの組み合わせなら、静音かつ高性能なPCを組み上げることができる。