エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1050
2021.09.08 更新
文:撮影・こまめ
「ファイナルファンタジーXIV:暁月のフィナーレ」の公式ベンチマークソフトでは、解像度を1,920×1,080ドットのフルHDに設定してテストを行なった。
このベンチマークテストは、グラフィックス処理がやや重い中量級タイトルの指針となる。フルHDでの結果を見ると、画質を落としてもかなり厳しそうだ。解像度と画質をグッと下げれば快適にプレイできるかもしれないが、そこまでするぐらいならゲーミングノートPCの購入を検討したほうがいい。そのほかの中量級タイトルについても同程度だと考えていいだろう。
「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク」のでは、解像度を1,920×1,080ドットのフルHDに設定してテストを行なった。
このテストでは前述の「ファイナルファンタジーXIV:暁月のフィナーレ」公式ベンチマークソフトよりも高いグラフィックス性能が要求される。処理の重い重量級タイトルの指針となるテストだ。結果はフルHDの低画質でも「重い」との評価だった。重量級タイトルについては、プレイを考えないほうが無難だ。
中軽量級の「フォートナイト」では、画質を犠牲にするする代わりにFPSが向上する「パフォーマンスモード」を選び、「描画距離」と「テクスチャ」を変更しながらFPSを計測した。解像度は1,920×1,080ドットに設定している。
パフォーマンスモードでは高画質設定でも快適に遊べる目安の平均60FPSを上回ったが、シーンによってはカクつきが目立つ場合がある。設定を落としたほうが、なめらかな動きで楽しめるだろう。パフォーマンス優先のモードを使っているとは言え、内蔵グラフィックスで人気ゲームを平均60FPSオーバーで楽しめるのは驚きだ。
「PCMark 10」は、PCを使った作業の快適さを計測するベンチマークテストだ。各テストのスコアが目標値を上回ることで、その分野では快適に使えるとされている。ただしテスト内容の処理が軽く、特にクリエイティブワークを扱う「Digital Content Creation (コンテンツ制作)」では小規模クラスの作品作りを対象としている。なお今回は比較用に、14インチモバイルノートPC (Intel Core i7-1165G7/LPDDR4x-4266 16GBメモリ/256GB NVMe SSD/Iris Xe Graphics、比較機①)と13インチモバイルノートPC (Intel Core i5-1135G7/LPDDR4x-4266 16GBメモリ/512GB NVMe SSD/Iris Xe Graphics、比較機②)の結果を追加した。
「Modern 15 A5」では、すべてのテストにおいて目標値を大きく上回る優れたスコアが出ている。ただCPUベンチマークテストで非常に高いスコアが出ていたにも関わらず、このテストではIntel Core i5 / i7搭載機と大きく変わらない。おそらくメモリの転送速度や、ストレージのアクセス速度が影響しているのだろう。とは言え、ノートPCとしては非常に優秀な結果だ。
続いて、Digital Content Creation(コンテンツ制作)のテスト詳細について見てみよう。動画制作の快適さを表わす「Video Editing Score」についてはIris Xe搭載機にはかなわなかったものの、そのほかのテストでは非常に優秀な結果が出ている。特に2D画像や写真の処理では、クリエイター向けノートPC並みに高性能だ。色域の広い外部ディスプレイを接続すれば、本格的な作業にも利用できるだろう。