エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1052
2021.09.12 更新
文:撮影・編集部 松枝 清顕
右サイドパネル側、マザーボードトレイ背面の裏配線スペースは、公称32mm確保されている。評価機の「Torrent Black TG Light Tint」(型番:FD-C-TOR1A-01)に装着される強化ガラス製右サイドパネル色は「ダークTG」で、どうしても煩雑になるケーブル類を隠すブライドの役割を果たしてくれる。
また裏配線を手助けする装備品にも注目したい。ケーブルを束ねる6本の面ファスナー(ベロクロストラップ)をはじめ、結束バンドを固定するフックは全16箇所にもおよぶ。要所のスルーホールはグロメット付きで、PCケース背面にもAC電源ケーブル等を束ねる4本の面ファスナーを装備する。Fractal製品の中では最も手厚いケーブルマネジメント機構をご紹介しよう。
出荷時より多くの配線が完了している裏配線スペース。Fractalロゴ入りの面ファスナー(ベロクロストラップ)は、何度もやり直しが利くため、組み込み中の仮止めなどにも便利に活用できる |
マザーボードの右縦列に沿ったメインのスルーホールは3つ。いずれもグロメットを標準装備する | ATX12V電源ケーブル等に便利なマザーボード上部に位置するグロメット付きスルーホール |
シャーシボトムフレームに近い横列には、比較的幅の広い結束バンドを固定用フックを用意 | 右端縦列にも面ファスナーを3つ装備 |
AC電源ケーブルや映像出力ケーブル等を束ねる面ファスナー。PCケース外部の配線まで気配りが行き届いている |
ひと通りのチェックを終えたところで、組み込みに必要な付属品を確認しておこう。ネジ類等はおおよそ区分けされた状態で、アクセサリーBOX(茶箱)に収められている。3.5インチHDDを固定するネジが特殊だが、そのほかは自作PCで見慣れたものばかり。パーツ点数も必要最低限に抑えられており、多少の自作経験があれば、マニュアル無しでも用途が分かるはずだ。
「Torrent Accessories」と「Torrent Fan Brackets」の両茶箱は、スチロール製緩衝材の切り込みにはめ込まれ、外装パッケージに収納されている |
なお画像は付属品の全てで、パーツ名の横の数字は同梱数を表す。また「Torrent Fan Bracket」は、専用の茶箱に収められ、スチロール製緩衝材の切り込みにフィットするよう収納されていた。
Mounting Screw (6-32) x11 | 3.5” Drive Screw x8 |
Mounting Screw (M3) x16 | Power Supply Screw x4 |
Additional motherboard standoff x3 | Cable Tie x8 |
Standoff Tool x1 | Fan Screw x7 |
クリーニングクロス | Torrent GPU Bracket |
Torrent Fan Brackets | マニュアル |