エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1053
2021.09.15 更新
文:編集部 絵踏 一/撮影:松枝 清顕
ここからは、パッケージから取り出した「NE850G M」を外観からチェックしていこう。外観上の大きな特徴と言えるのが、奥行き140mmのショート設計。一般的なATX電源ユニットに比べて20mmほど全長を短縮、MicroATXケースなど省スペース傾向のPCケースにも無理なく組み込めるようになっている。装飾の類いも少なく、魅せる要素を考慮しない質実剛健な佇まいだ。
また、背面には冷却ファンの回転パターンを変更できる「Hybridモードスイッチ」を搭載。セミファンレス動作と常時回転の2モードを切り替えられるようになっている。
「NE GOLD M」シリーズの外形寸法は幅150mm、奥行き140mm、高さ86mm。側面にシリーズとモデル名を示すシールが貼られている以外は、ほとんど装飾らしいものはない |
中央にAntecロゴをデザインしたファングリル。全体的な外観デザインは、従来の「NeoECO GOLD」シリーズから刷新されている |
奥行きを140mmに抑えたショート設計を採用。組み込めるPCケースの自由度が高く、そのまま組み込みやすさにも繋がるだろう |
底面には該当モデルの出力仕様や各種認証を示すシールを配置。ちょっと曲がって貼られているのはご愛嬌だ |
PCケース外側を向く背面部。AC電源口と主電源のロッカースイッチに加え、セミファンレス動作の有無を切り替えられる「Hybridモードスイッチ」を備えている |
PCケース内部に面するモジュラーコネクタ。挿し間違えのヒューマンエラーを防ぐため、それぞれ異なる形状のコネクタが採用されている |
新シリーズになり、オール着脱ケーブルのフルモジュラータイプになった。筐体の奥行きが短めということもあり、全体的に長めのケーブルが採用されている |
「NE GOLD M」シリーズはすべてのケーブルが着脱式のフルモジュラータイプであり、必要なケーブルのみを選択して接続する仕様になっている。それぞれのケーブルは取り回し容易なフラット形状を採用。柔軟性は一般的なフルモジュラー電源のそれと同等だが、奥行きの短いショート設計の筐体と相まって、全体的に扱いやすい部類に入るのではないだろうか。
なお850Wモデル「NE850G M」のコネクタ構成は、ATX 20+4pin×1、ATX 12V 4+4pin×2、PCI-Express 6+2pin×6、SATA×10、4pinペリフェラル×5、FDD×1。昨今のハイエンド級マザーボードで一般的な2系統のCPU補助電源に給電できるほか、マルチGPU構成に対応するPCI-Express補助電源を備えている。
ATX 24(20+4)pinケーブル。電源ユニット側とは、2系統のコネクタに分かれて接続される | CPU補助電源のATX 12V 4+4pinケーブル。2系統の補助電源コネクタに給電できる |
PCI-Express補助電源の6+2pinケーブルは、各2系統で合計6コネクタを出力できる | SATA電源ケーブルは2本が同梱。1本ごとに5系統を備え、合計10コネクタに給電可能だ |
4pinペリフェラルケーブルは1本で、コネクタは5つ。先端にFDDコネクタも一体化している |
アース線を備えた主電源ケーブル | そのほか、付属品としてユニット固定用のネジや結束バンド、面ファスナーが同梱されている |