エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1057
2021.09.23 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
続いて外観を簡単にチェックしていこう。一般的なATX電源ユニットとほぼ同等、幅155mm、奥行き155mm、高さ80mmの小型筐体を採用する「DeskMini X300」。シャシーの素材は堅牢なスチールで、(横置き時)トップ、右サイド、リアの3面に通気孔を設けることで効率的なエアフローを実現。またトップにはUSB2.0、リアにはシリアルポートやアンテナ用のホールが用意され、オプションパーツを組み合わせることで機能やインターフェイスを拡張することができる。なお詳細については以前のレビューを合わせて参照していただきたい。
トップパネルには、CPUクーラー搭載部に合わせて実測105×105mmの通気孔を実装。フレッシュな外気を取り入れ、CPUを効率的に冷却する |
底面部分には、オプションのVESAマウンタを取付可能。液晶ディスプレイの背面に取り付けて、オールインワンPC風に使うこともできる |
(横置き時)左サイド部分にゴム足を貼り付ければ、縦置きによる設置も可能 |
インターフェイス類は決して豊富とは言えないが、一般的な運用には必要十分。ただ、欲を言えば帯域幅10GbpsのUSB3.2 Gen.2ポートは欲しかった |
マザーボードへのアクセスは背面の4本のネジを外し、マザーボードトレイを引き出すだけ。組み立てもAPU、付属のCPUクーラー、メモリ、ストレージを装着するだけで完了する。2.5インチドライブや、2台目のNVMe M.2 SSDを装着する場合はトレイからマザーボードを取り外す必要があるものの、NVMe M.2 SSDが1台であればその作業すら不要。拍子抜けするほど簡単に組み立ては完了する。
4本のネジを外して、マザーボードトレイを引き出すとマザーボードにアクセスできるようになる |
今回の評価サンプルでは、APU、CPUクーラー、メモリ、NVMe M.2 SSDが装着された状態で出荷されていたが、実際に組み立てる場合でも10分もあれば作業は完了する |
フロントパネルのピンヘッダもひとまとめになっているため着脱はとても簡単だ |
CPUソケットは一般的なデスクトップマザーボードと同じサイドレバータイプ。一度でも自作したことがあれば取り付けに戸惑うことはない |
付属のCPUクーラーにはあらかじめサーマルグリスが塗布済み。また4pinコネクタを接続するのを忘れないようにしよう |
アルミニウムヒートシンクを搭載した5フェーズ電源回路。PWMコントローラにはRichtek「RT3667BQ」を採用する |
メモリスロットはデュアルチャネル対応のDDR4 SO-DIMMx2 | M.2スロットはPCI-Express3.0(x4)接続に対応するUltra M.2 |
マザーボードトレイの裏面には2.5インチシャドウベイx2を搭載。なおSSDを固定する場合には、マザーボードをトレイから外す必要がある |
マザーボード裏面には2基目のUltra M.2とバッテリ電池が実装されていた |
2.5インチSATAドライブは、電源とデータ用のコネクタが一体化した専用ケーブルでマザーボードに接続する |