エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1059
2021.09.30 更新
文:撮影・松枝 清顕(解説)/ 検証セッション・池西 樹
ひと通りのチェックを済ませたところで、アクセサリーBOXに同梱されている付属品一式を確認してみたい。パッケージ内、CPUクーラー本体の上に載せされたアクセサリーBOXには、マザーボードへの搭載に必要なパーツ類が収められている。ネジ類はIntel系・AMD系を小分けにパッケージ。それ以外はひとまとめにジッパー袋に詰め込まれていた。
同梱品各々は以下通りだが、比較的パーツ点数が少ない事に気付くだろう。それだけ搭載手順に無駄がなく、必要最低限で固定できるよう設計されている。ただし、対応ソケットが割り切られたCPUクーラーという点も理由のひとつだ。
以下同梱品一覧は、付属品の全てであり、名称はマニュアルに準拠。カッコ内は同梱数を表す。なお「A:冷却ファン(x1)」と「C:ファン固定用金具(x2)」は同梱ではなく、ヒートシンクに装着された状態で出荷される。
A:冷却ファン(x1) | B:ブラケット(x1) |
C:ファン固定用金具(x2) | D:サーマルグリス(x1) |
E:取扱説明書兼保証書(x1) | F:Intel用バックプレート(x1) |
G:Intel用ブラケット支持用スペーサー(グレー)(x4) | H:Intel用ブラケット取り付け用ネジ(シルバー)(x4) |
I:AMD用ブラケット支持用スペーサー(オレンジ)(x4) | J:AMD用ブラケット取付用ネジ(ブラック)(x4) |
テストセッションを前に、「Silent Cooler OWL-SC200」の搭載手順を解説しよう。搭載にはAMD Socket AM4を使用。Intel系とはバックプレートの違い(AMDはマザーボード備え付けを流用)があるものの、基本的に台座を組み上げ、CPUクーラー本体をセットする考えに違いはない。
マザーボード備え付けのプラスチック製リテンションを取り外す。なおバックプレートは流用 | バックプレートから突き出る凸部に「I:AMD用ブラケット支持用スペーサー」をセット |
オレンジ色のスペーサー4箇所に「B:ブラケット」を載せる。この状態でネジ留めを行う |
ブラケットの切り欠きとスペーサーの穴を合わせる | ブラケットとスペーサーを「J:AMD用ブラケット取付用ネジ」でバックプレートへネジ留め |
CPUクーラー本体の受熱ベースプレート上に固定されていたブリッジを、ブラケットにネジ留め。左右交互で平均的にテンションを掛けていこう。その際、グリスの塗布を忘れずに |
ヒートシンクの搭載が完了。グラつきがないかよくチェックしておく |
CPUクーラー本体の固定が完了したところで、130mmファンをヒートシンクに固定。言うまでも無いがエアフローの向きには注意が必要 |
ワイヤークリップをヒートシンクに掛ければ、130mmファンの固定は完了。あとは電源ケーブルをマザーボードに接続すれば、搭載作業は完了。自作PC経験があれば所要時間は10分程度だろうか |
厚さ約44mmのナロータイプヒートシンク採用により、隣接するメモリスロット上空は見た目にもフリーの状態である事は明らかだ。実際にヒートスプレッダ付きのメモリを2枚挿ししてみると、130mmファンをギリギリで避ける状態で共存ができた。極端に背が高ければ、吸気面を邪魔する事になるが、”やり過ぎない”ヒートスプレッダ付きOCメモリであれば、エアフローを気にする必要もなく搭載ができる事が分かった。