エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1060
2021.10.06 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
MSIのゲーミングマザーボードの中ではアッパーミドルクラスに位置づけられる「MPG X570S CARBON MAX WIFI」。電源回路は「Duet Rail Power System」設計による14+2フェーズで、CPUが必要とする電力を高速かつ歪みなく供給できる「デジタルPWM」や75Aまで対応する1チップMOSFET「75A Smart Power Stage」を採用する豪華な構成。またヒートパイプで連結された大型のヒートシンクや、熱伝導率7W/mkのサーマルパッドなど冷却にもこだわることで、高負荷時の安定性を高めている。
リアインターフェイス部分まで大きくせり出したCPUソケット左側のヒートシンクと、CPUソケット上側のヒートシンクはφ6mmのヒートパイプで連結されている |
CPUの電源回路はCPUコアが14フェーズ、SOCが2フェーズの計16フェーズ |
MOSFETは「75A Smart Power Stage」で、デジタルPWMコントローラにはRenesas「ISL69247」を採用 |
オーバークロック時でも十分な電力を供給できるよう補助電源コネクタは8+4pinの2系統 | ヒートシンクには熱伝導率7W/mkのサーマルパッドが貼り付けられ、MOSFETやチョークコイルを効率よく冷却する |
AMD X570Sモデルの特徴でもあるファンレス仕様のチップセットヒートシンク。「MPG X570S CARBON MAX WIFI」に実装されているのは、実測縦約107mm、横70mm(最大)の大型サイズで、表面積を稼ぐため21本の溝が掘られていた。また「CARBONロゴ」には、ワンポイントとして「Mystic Light」対応のイルミネーション機能が内蔵されている。
ファンレス仕様のアルミニウムヒートシンク。冷却性能については後半のテストセッションで明らかにしていく |
「CARBON」ロゴのイルミネーション用LEDは基板上に実装されていた |
メインストリーム向けでは唯一、チップセット自体がPCI-Express4.0に対応するAMD X570。チップセットヒートシンクはファンレスになっているが機能自体は全く同じ |