エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1063
2021.10.13 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
基板からわずかにはみ出るヒートシンクと2基のデュアルボールベアリングファンで構成された「Dual-X Cooling」 |
続いて「PULSE AMD Radeon RX 6600 GAMING 8GB GDDR6」に実装されている冷却システム「Dual-X Cooling」をチェックしていこう。冷却ファンはデュアルボールベアリングを採用する90mm径のラウンドフレームファンで、回転数の制御には通常より70%も高精度なファンICを採用。また基板より大きいヒートシンクには、銅製ベースとS字型のヒートパイプを備え、GPUの熱を効率よく冷却することができる。
2基の90mm径ラウンドフレームファンはヒートシンクではなく、クーラーカバー側に実装されていた |
冷却ファンはNTK HOLDINGS LIMITEDの「CF9010H12S」を採用 |
基板をはみ出す大型ヒートシンクにはブラケット側が44枚、先端側が38枚のアルミニウムフィンを搭載 |
φ6mmのS字型ヒートパイプを使い、ヒートシンク全体にまんべんなく熱を移動する仕組み |
GPU接触部には銅製のベースプレートを備え、周囲にはメモリを冷却するためのメタルプレートも搭載している |
画像セッションのラストはクーラーを取り外した基板側のチェックを進めていこう。基板は実測約170mmのコンパクトサイズで、電源回路は5+1フェーズ構成。さらにMOSFETにはドライバIC、ローサイドMOSFET、ハイサイドMOSFETを1チップに集約したDrMOSを採用する。
実測170mmのコンパクト基板を採用していることもあり、実装密度はかなり高め |
ダイサイズ237mm2の「Navi 23」を採用するRadeon RX 6600。製造プロセスは7nmで、トランジスタ数は111億 |
GPUコアの上側と右側に容量2GBのHynix製GDDR6メモリを2枚ずつ計4枚搭載 |
5+1フェーズの電源回路。さらに基板上にはもう1フェーズ分の空きパターンも用意されている |
デジタルPWMコントローラInfineon「IR35217」 | ON SemiconductorのPWMコントローラ「NCP81022N」も搭載 |
コンデンサはすべて固体コンデンサでカラーはブラックとシルバーの2色。また要所には保護用のヒューズも実装されている |