エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1067
2021.10.28 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
まずは3Dベンチマークソフトの定番「3DMark」のレイトレーシングテスト「Port Royal」の結果を確認していこう。
WQHDの比較的高解像度な環境でのテストだが、総合スコアは8,000ポイント超え。フレームレートも約38fpsで、テスト中の映像もなめらかに表現できている。またOC Modeを選択することで、スコアは約2%向上した。
続いて、シーン全体をレイトレーシングにて描画するより高負荷な「DirectX Raytracing」の結果を確認していこう。
「Port Royal」に比べると約16%スコアが低下しているものの、それでも30fps以上を維持できており、テスト中の映像はなめらかに再現できている。「ASUS GeForce RTX 3070 Noctua OC Edition 8GB GDDR6」なら、かなり重いゲームでもWQHDのシングルプレイであればレイトレーシング機能を有効にしてもゲームを快適に楽しむことができるだろう。また「OC Mode」の効果は「Port Royal」とほぼ同じ約2%だった。
続いて一般的なゲームで使用されているラスタライズ性能を確認していこう。まずはAPIにDirectX 12を使用する「Time Spy」のスコアからだ。なおプリセットはハイエンドGPUということを考慮して「Time Spy」と「Time Spy Extreme」の両方で計測を行った。
「Time Spy」はGraphics scoreが約13,500ポイント、フレームレートはGraphics test 1が約90fps、Graphics test 2でも約76fpsをマークし、WQHD解像度なら100Hzクラスの高リフレッシュレート液晶ディスプレイも視野に入ってくる。一方、「Time Spy Extreme」ではGraphics scoreは約8,800ポイント、フレームレートはGraphics test 1が約45fps、Graphics test 2が約32fpsで、4Kの高画質設定で重量級のゲームをやる場合は、シングルプレイまでと考えたほうがいいだろう。ちなみにOC Modeの効果はこれまでと同じ約2%だった。
次にAPIにDirect X11を使用するラスタライズテスト「Fire Strike」のスコアも確認しておこう。こちらもハイエンドグラフィックスカードということを考慮して、プリセットは「Fire Strike」「Fire Strike Extreme」「Fire Strike Ultra」の3種類全てで計測を行っている。
フルHD解像度の「Fire Strike」ではGraphics scoreが34,000ポイント超え、フレームレートも重いGraphics test 2で約140fpsをマークする圧巻のスコア。またWQHD解像度の「Fire Strike Extreme」でも17,000ポイントに迫るスコアを記録。Graphics test 2のフレームレートも60fpsを超えており、マルチプレイでも快適なゲームが期待できる。ただし、4K解像度の「Fire Strike Ultra」ではGraphics scoreは約8,500ポイントまで低下。フレームレートもGraphics test 2では約30fpsで、やはり重量級のゲームはシングルプレイまでと考えておいたほうが良さそうだ。