エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1069
2021.11.01 更新
文:撮影・藤田 忠
MSI「GeForce RTX 3080 SEA HAWK X 10G LHR」 市場想定売価税込165,000円(2021年8月20日発売) 製品情報(エムエスアイコンピュータージャパン株式会社) |
CPUを上回る発熱量のハイエンドGPUを冷え過ぎるくらいに冷却できるうえ、”デュアル水冷化”という心くすぐるワードを比較的、容易に実現できるのが、GPUにオールインワン型水冷ユニットを搭載したMSIの「SEA HAWK」シリーズだ。爆熱となるGDDR6Xのグラフィックスメモリ(VRAM)を採用する「GeForce RTX 30」シリーズに合わせて、数多くのメーカーにオールインワン型水冷ユニットをOEM提供しているAsetekと新たに共同開発。ウォーターブロックには、GPUコアだけでなく、GDDR6Xメモリチップをカバーできる大型の銅製受熱ベースプレートを備え、発生した熱を効率良く冷却液へ移動。2基の120mmファンを備える240mmサイズラジエターに、電源回路を冷却するヒートシンクや、VGAクーラーカバー搭載ファンを採用し、最大消費電力が350Wに達するNVIDIA最上位GPUのGeForce RTX 3090ですら、余裕を持って冷却できる性能を実現している。
そうした熱ダレの不安なくゲームに没頭できる高性能オールインワン型水冷ユニットと、GeForce RTX 3080を組み合わせた製品が今回の主役「GeForce RTX 3080 SEAHAWK X 10G LHR」だ。いまゲーマーの熱い視線を受けている注目タイトル「Battlefield 2042」(11月19日発売予定)が相手でも、高解像度・高リフレッシュレートのプレイが狙えるだろう。
GeForce RTX 30 SEA HAWKシリーズには、オールインワン型水冷ユニットの主要OEM提供メーカーとなるAsetekと共同開発したユニットを採用する |
銅製受熱ベースプレートを大型化することで、GPUコアだけでなく、VRAMも水冷化 | 小型ながらしっかりと冷却液を循環させるAsetek特許設計のロープロファイルポンプを採用する |
CPU向けのオールインワン型水冷ユニットと異なり、「GeForce RTX 3080 SEA HAWK X 10G LHR」はラジエターファンを含めて、取り付け済みの完成状態なので、導入は比較的簡単になっている。
実測幅403mm、高さ430mm、奥行き137mmと大型のパッケージには、型番の由来となる多目的艦載ヘリコプター「SH-60B シーホーク」が描かれている | 裏面には製品写真とともに、製品特徴が記載されている。なお、製品保証は従来製品と同じ1年間になる |
オールインワン型水冷ユニットが取り付けられた状態になっている | 完成状態のため、付属品は最小限で、マニュアルも簡易的なものだ |
ネジはPCケースとラジエターを固定するネジのみが同梱されている |