エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1070
2021.11.04 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
続いて「PCMark 10 Extended」を使い、システムの総合的な性能を確認していこう。シングルスレッド性能が大きく影響するテストだが、Core i9-12900Kがどのようなパフォーマンスを見せてくれるのか楽しみだ。
Core i9-11900Kはもちろん、Ryzen 9 5950Xをすべての項目で上回る会心のスコア。特にProductivityでは約16%と大きな差がついており、Officeスイート関連のソフトウェアを使う場合には大きな違いが出てくることだろう。
ここからは、CPUの違いによるグラフィックス性能への影響をチェックしていこう。まずはAPIにDirect X12を使用する、定番3Dベンチマーク「Time Spy」のスコアをチェックする。なおプリセットは「Time Spy」と「Time Spy Extreme」の両方で計測を行った。
先代であるCore i9-11900Kと比較すると、「Time Spy」「Time Spy Extreme」ともCore i9-12900Kが約6%上回り、やはりコアアーキテクチャの刷新による効果は大きい。またグラフィックス系のベンチマークでは珍しくマルチスレッド性能の影響が大きいテストだが、Ryzen 9 5950Xとの比較では、いずれのプリセットでもほぼ同等のスコア。スレッド数が8スレッド少ないにもかかわらず、良好なパフォーマンスを発揮する。
続いて、APIにDirect X11を使用する「Fire Strike」のパフォーマンスもチェックしていこう。こちらも3種類全てのプリセットで検証を行っている。
Core i9-11900Kとの比較では、「Fire Strike Ultra」こそ差が約2%に留まるものの、「Fire Strike Extreme」では約5%、「Fire Strike」では約17%に広がり、GPUの負荷が軽くなるにつれ差が大きくなっている。またRyzen 9 5950Xと比較すると「Fire Strike」では約2%とわずかに後塵を拝するものの、その他のプリセットではいずれもCore i9-12900Kが上回り、マルチスレッド性能も大きく向上していることがわかる。