エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1070
2021.11.04 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
ここからは実際のゲームを想定したベンチマークテストの結果を確認していこう。まずはシングルスレッド性能の影響が大きい「ファイナルファンタジーXIV:暁月のフィナーレ」からだ。グラフィックス設定は“最⾼品質”で、フルHD、WQHD、4Kの解像度で計測を⾏っている。
フルHD解像度では唯一30,000ポイントを超える圧巻のスコア。Core i9-11900KやRyzen 9 5950Xとの比較でもGPU負荷の大きい4K解像度では大きな差がないものの、CPUへの負荷が高くなるWQHD解像度やフルHD解像度では約6%の差が付き、シングルスレッド性能が向上した影響がスコアにも反映されている。
続いてRPGながら重量級のゲームとして知られている「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION」のスコアもチェックしていこう。描画品質は“⾼品質”で、解像度はこちらもフルHD、WQHD、4Kの3種類。なお4KではDLSSを有効にした状態でも計測を行った。
「ファイナルファンタジーXIV︓暁月のフィナーレ」と同様、すべてのテストでCore i9-12900Kがトップを獲得。特にフルHD解像度ではCore i9-11900KやRyzen 9 5950Xを約5%上回り、GPUの負荷が軽い状況ではより差が大きくなる傾向があるようだ。
次にタクティカルシューターゲーム「Tom Clancy’s Rainbow Six Siege」のベンチマーク結果を確認していこう。APIはVulkan、解像度は1,920×1,080ドット、2,560×1,440ドット、3,820×2,160ドットの3種類で、総合品質は“最高”を選択した。なお計測にはゲームに内蔵されているベンチマークテストを使用している。
まずCore i9-11900Kと比較すると、4K解像度で約2%、WQHD解像度で約4%、フルHD解像度では約20%もの差が付き、アーキテクチャの違いによるメリットをまざまざと見せつけてくれる。またRyzen 9 5950Xとの比較でもいずれも同等以上のフレームレートを叩き出し、高リフレッシュレートを狙うような環境でも大いにその力を発揮してくれるだろう。