エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1072
2021.11.09 更新
文:撮影・こまめ
キーボードは日本語配列で、バックライト対応。数値入力に便利なテンキーに対応しているが、一般的な4列構成ではなく、3列構成である点に注意していただきたい。またEnterキー周辺で一部のキーが小さく作られている。英数字キーを使うぶんには違和感はないが、プログラミングなどで記号を多用する際には多少の違和感があるかもしれない。
3列構成のテンキー。Enterキー周辺では「¥」キーと「\」キーがやや小さい。Fnキーがカーソルキーの左側に配置されているのも独特だ |
バックライトは1色のみ。明るさを3段階調整可能だ |
英数字キーのキーピッチは実測で19mm、テンキー部分はやや狭く15mm程度だった。文章を入力するぶんにはキーの間隔は十分で、打ち間違いは少ない。使い始めのうちはEnterキーを押そうとして隣接している「]」キーを押してしまうことがあったが、キーボードに慣れれば問題なく使えるだろう。
キーストロークは実測で平均1.3mm。スタンダードノートPCの標準値である1.5mmよりもやや浅いが、薄型ノートPCでは標準的な数値だ。キーを押し込むようにして入力する人にはストロークが浅くて物足りないかもしれないが、指をあまり上げ下ろしせずに軽いタッチで入力する人なら違和感なく使えるだろう。軽いタッチであれば、キーを押した瞬間のクリック感もハッキリと感じることができる。
ストロークはやや浅いものの、タイプ感はしっかりと感じられる。軽いタッチで入力する人向きだ | ディスプレイを開くとキーボードが持ち上がるリフトアップ機構を採用。手首を自然な角度にキープしたまま作業できる |
タイプ音は軽い力でもカタカタと聞こえるが、うるさくは感じない。ただし打ち下ろすようにして打つとタンタンと響くので、軽いタッチで入力するほうがいいだろう |
「Summit E16 Flip A11U」には、手書き入力用の「MSI Pen」が付属する。ペンの認識は静電容量方式のMicrosoft Pen Protocol 2.0(MPP2.0)で、筆圧感知は4,096段階。さらに傾き検知にも対応しているので、普通のペンのごとく自由自在に描くことが可能だ。
ペンはType-Cによる充電方式。付属のケーブルで充電できる。この際、タスクバーにペンの充電率が表示される | 内蔵のマグネットで本体の側面に固定可能 |
ディスプレイが光沢タイプなので、ペンの描き心地は摩擦の少ないツルツルとした感触だ。遅延はほとんど感じられず、線の描画はとてもスムーズ。たとえばペンで円を描くように素早くグルグル動かしても、線にカクつきは見られない。120Hzの高リフレッシュレートが効果を発揮し、ペン入力のなめらかな描画を実現しているのだろう。
線の描画はもちろん、ペンによるスライダーやブラシの操作でもなめらかかつキビキビと反応する |