MSI「MPG Z690 CARBON WIFI」　市場想定売価税込52,680円（2021年11月4日発売） 製品情報（MSI）

ハイエンドに匹敵する高品質設計が特徴の「CARBON」シリーズ最新作

今回の撮って出しレビューで取り上げるのは、第12世代Intel Coreプロセッサに合わせて国内発売が開始されたIntel Z690チップセットマザーボードMSI「MPG Z690 CARBON WIFI」だ。MSIのゲーミングモデルとしてはミドルレンジに位置づけられる「MPG」シリーズに属する製品ながら、ハイエンドに匹敵する合計20（18+1+1）フェーズの強力な電源回路を搭載している。

従来に比べて電源回路を強化した製品が多いIntel Z690チップセットマザーボードの中でもトップクラスとなる計20フェーズの電源を搭載

さらに2オンス銅層を備えたサーバーグレードの8層基板や、ヒートパイプを使い連結した2ブロック構成の大型アルミニウムヒートシンクなど冷却にもこだわることで、CPUが必要とする電力を安定して出力可能。これにより、電力制御機構が改良され、より長時間ブースト状態が続くようになった第12世代Intel Coreプロセッサのパフォーマンスを最大限に引き出すことができるワケだ。

ブラックを基調にカーボンパターンが施された落ち着いたデザインを採用。イルミネーションはチップセットヒートシンクと、リアインターフェイスカバーのみ実装され、完全にOFFにすることもできる

もちろんPCI-Express5.0や、DDR5メモリなどの最新機能にも対応。さらにメモリスロットには、「Surface Mount Technology」（SMT）と呼ばれる溶接プロセスと、独立したメモリ回路設計「Memory Boost」を組み合わせることで、定格を遥かに超える6,666MHzの超高クロックメモリのサポートが謳われている。

CPUだけでなく、チップセットのPCI-Expressレーンを有効に活用することでM.2スロットは5基搭載

またIntel I225-Vによる2.5ギガビットLANや、Intel Wi-Fi 6Eによる無線LAN機能、Realtekの最新IC「ALC4080」をベースにしたオーディオ回路「Audio Boot 5」などのゲーマー向け機能も充実している。加えて計5ポートのM.2スロットや、帯域幅20GbpsのUSB3.2 Gen.2×2 Type-Cポートを標準装備するなど、拡張性に優れているのも特徴だ。

マザーボードと同様、カーボンパターンが大きくデザインされたパッケージ

マニュアルやケーブル類の他、クリーニング用ブラシやドライバ用USB、MSIオリジナルドライバーなど付属品も豊富だ

その他、重量級のグラフィックスカードを安全に支える「PCI-E Steel Armor」や、紛失の心配がない一体型バックプレート「Pre-installed IO shield」、NVMe M.2 SSDを効率的に冷却する「M.2 Shield Frozr」、ドライバレスでM.2 SSDを取り付けることができる「EZ M.2 CLIP」など、イマドキのマザーボードに求められる機能ももれなく搭載している。