エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1081
2021.12.04 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部/撮影:pepe
MSI「Optix MPG321QRF-QD」 実勢売価税込90,000円前後(2021年12月現在) 製品情報(MSI) |
一口に「Optix MPG321QRF-QD」の性格をまとめると、“正統派ゲーミング液晶の大画面モデル”といったところ。スタンダードなフラットタイプのディスプレイで、画面サイズは現行主流の27型より一回り大きな32型。解像度は“ゲーミング標準”のフルHDに比べ1.8倍広いWQHD(2,560×1,440ドット)だ。
また、液晶パネルにはトレンドの高速IPS「RAPID IPS」を採用し、最大リフレッシュレート175Hz、応答速度1ms(GTG)に対応。一般的なIPSパネルに比べ4倍高速でありつつ、IPSならではの優れた画質、広い視野角を併せ持っている。そしてディスプレイ同期は「NVIDIA G-SYNC Compatible」認証を取得、動きの速いシーンでも残像感のない滑らかな描画が可能だ。
画面サイズや解像度、リフレッシュレートに至るまで、どれも現行主流の製品に比べワンランク上といった印象。それでいて実勢売価は90,000円前後と値ごろ感があり、ディスプレイ環境のスケールアップに興味のある人にとって、検討に値する選択肢であることは間違いない。
さらに美しい色を忠実に再現する「量子ドット技術」により、Adobe RGBカバー率99%、デジタルシネマ規格のDCI-P3も95%をカバーするという、広色域表示に対応。ピーク時の最大輝度は600cd/㎡と明るく、DisplayHDR 600のHDR規格もサポートしている。ゲーミング向けの高速性能を備えるだけでなく、描画のクオリティも一級品というわけだ。
画面のチラつきを無くす「アンチフリッカー機能」やブルーライトの総量を大きく減らす「ブルーライトカット」といった、定番のアイケア機能も搭載。違和感なく暗闇の視認性を向上させる「ナイトビジョン」のようなゲーミング向けの補正機能、自動の調光機能「Smart Brightness 2.0」も備えている。
そのほか、USBデバイスを2台のPCで共有できる「KVMスイッチ」を搭載する点もトピック。キーボードやマウスといった入力デバイス、外付けストレージを配線の変更なく使い回すことができる。
さらにディスプレイ前面にはアクティブノイズキャンセリング対応のマイクを内蔵(「Sound Tune機能」)するなど、なんとも多機能ぶりが光る構成。背面にはゲーミング環境を盛り上げる「Mystic Light」対応のRGBイルミネーションも内蔵している。
なお、入力インターフェイスはDisplayPort1.4a×1、HDMI2.0b×2、DP Alt modeに対応するUSB Type-C×1の4系統だ。