エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1082
2021.12.06 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
続いてシングルスレッド性能が大きく影響する総合テスト「PCMark 10 Extended」のスコアを確認していこう。
総合スコアはCore i7-11700Kに対して約12%、Ryzen 9 5900Xに対しても約5%上回る。また個別のスコアを確認するとCore i7-11700Kはすべての項目で、Ryzen 9 5900Xも「Gaming」以外の項目はすべて上回り、Core i7-12700Kのシングルスレッド性能の高さがスコアにも現れている。
ここからは、CPUの違いによるグラフィックス性能への影響をチェックしていこう。まずはAPIにDirect X12を使用する、定番3Dベンチマーク「Time Spy」のスコアをチェックする。なおプリセットは「Time Spy」と「Time Spy Extreme」の両方で計測を行った。
CPUに比べてGPUの影響がとても大きいベンチマークだが、いずれのプリセットでもCore i7-12700Kがトップを獲得。特にCore i7-11700Kとの比較では最大5%もの差が付き、CPUが原因によるボトルネックを解消できているようだ。
続いて、APIにDirect X11を使用する「Fire Strike」のパフォーマンスもチェックしていこう。こちらも3種類全てのプリセットで検証を行っている。
まずCore i7-11700Kとの比較では、「Fire Strike Ultra」こそ差が1%未満に留まるが、「Fire Strike Extreme」では約3%、「Fire Strike」では約7%に広がり、やはりCPUが原因のボトルネックを解消できていることがわかる。またRyzen 9 5900Xとの比較では「Fire Strike」で約4%低いスコアを記録した。ただし、GPU負荷が上がるそれ以外のプリセットではいずれもその差は約1%に留まり、大きな違いは出なかった。