エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1082
2021.12.06 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
続いてオープンワールド型アクションゲームの大作「Watch Dogs Legion」のゲーム内ベンチマークのスコアを確認していこう。画質設定は“最大”、解像度はフルHD、WQHD、4Kの3種類を選択。なおレイトレの反射効果を“最大”、DLSSを“品質”に設定した状態でも計測を行っている。
まずレイトレーシングやDLSSを無効にした状態のスコアを確認していこう。もともとグラフィックスカードへの負荷が高いこともあり、WQHD以上の解像度ではCPUに関係なくスコアは横並び。一方、負荷が比較的軽いフルHD解像度ではCore i7-11700Kより3fps(約3%)、Ryzen 9 5900Xよりは5fps(約5%)フレームレートが向上している。
レイトレーシングやDLSSを有効にした状態でもスコアの傾向は同じ。WQHD以上の解像度では横並びになる一方、フルHD解像度ではCore i7-11700Kより3fps(約3%)、Ryzen 9 5900Xよりも2fps(約2%)高く、シングルスレッド性能の違いがスコアに影響を与えている事がわかる。
続いてアクションゲームの新作「Marvel’s Guardians of the Galaxy」のゲーム内ベンチマークのスコアも確認しておこう。グラフィックプリセットは“ウルトラ”、解像度はフルHD、WQHD、4Kの3種類で、レイトレーシング反射を“ウルトラ”、レイトレースによる透明な面での反射を“オン”、NVIDIA DLSSを“最大クオリティ”に設定した状態でも計測を行っている。
まずはレイトレーシングやDLSS機能を無効にした場合のスコアを確認していこう。4K解像度ではスコアは横並び。WQHD解像度ではRyzen 9 5900Xがやや伸び悩むもののCore i7-11700KとCore i7-12700Kの差は1%未満に留まる。しかし、フルHD解像度ではCore i7-11700Kとの比較で14fps(約9%)、Ryzen 9 5900Xとは18fps(約12%)と大きな差がついた。
そしてレイトレーシングとDLSSを有効にした場合でも、フルHD解像度ではCore i7-11700Kとの比較で5fps(約4%)、Ryzen 9 5900Xとは11fps(約11%)の差がついた。このことから「Marvel’s Guardians of the Galaxy」で、高リフレッシュレート環境を狙うならCore i7-12700Kがオススメだ。
ゲーム系ベンチマークのラストは、人気バトルロイヤルゲーム「フォートナイト」のスコアを確認していこう。解像度はこれまでと同じフルHD、WQHD、4Kの3種類で、APIはDirectX 12を選択。グラフィックスクオリティは“最高”に加え、“最低”をベースに3D解像度を“100%”、描画距離を“最高”に変更したフレームレート重視のカスタム設定でも計測を行っている。
最高品質でのテストではGPUへの負荷が高いこともあり、その差はわずかだがCore i7-12700Kがトップを獲得。またフレームレートを重視したカスタム設定ではCore i7-11700KとRyzen 9 5900Xがほぼ同等のスコアなのに対して、Core i7-12700KはフルHD解像度で約80fps(約17%)、WQHD解像度でも約20fps(約5%)上回る。ここまでの結果を見る限り、GPUの負荷が低めの設定(もしくはゲーム)で高リフレッシュレートを狙うなら、今回の中ではCore i7-12700Kがベストチョイスになるだろう。