エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1086
2021.12.16 更新
文:編集部 絵踏 一/撮影:松枝 清顕
「Z690 Taichi」には、ハイエンド向けチップのRealtek「ALC1220」をベースとした7.1ch対応のオーディオ回路が搭載されている。ノイズ混入を防ぐためにメイン基板から独立した分離設計が採用されるほか、クロストークを防ぐため左右チャンネルも独立したレイヤーに割り当てられるなど、ノイズ対策は万全だ。
さらにオーディオ回路のコンデンサには、ニチコン製の音響専用コンデンサを採用。フロントオーディオ用はESS「SABRE9218 DAC」と「WIMAオーディオキャップ」を組み合わせる仕様で、サラウンドやイコライザ設定が可能なサウンドユーティリティ「Nahimic Audio」にも対応する。
普段はカバーで覆われているオーディオ回路。徹底したノイズ対策が施され、音響専用の高品位コンポーネントも採用されている |
サウンドチップにはRealtek「ALC1220」を搭載する | フロントオーディオ用にはESS「SABRE9218 DAC」を搭載、コンデンサには「WIMAオーディオキャップ」を採用する |
基板レベルで分離された独立構造のオーディオ回路。メイン基板からのデジタルノイズ混入を防ぐための設計だ |
多彩なカスタマイズ項目を備えたサウンドユーティリティの「Nahimic Audio」。バーチャルサラウンドやゲーム内サウンドの視覚化が可能な「サウンドトラッカー」などの機能を備えている |
続いてシステムの使い勝手を左右するリアインターフェイスを見ていこう。ネットワークはKiller E3100Gによる2.5ギガビットLANとIntel I219VによるギガビットLANに加え、Killer AX1675によるWi-Fi 6Eを搭載。それ以外にも、最大40GbpsのThunderbolt 4ポート(USB Type-C)を2基備えるなど、ハイエンドモデルに相応しい充実した構成だ。
さらにマウスをUSB、キーボードにはPCI-Expressブリッジ接続のコントローラをそれぞれ個別に割り当てる「ライトニング ゲーミングポート」も搭載している。異なるコントローラに接続することで帯域幅を確保、4000Hzや8,000Hzレートに達する最新ゲーミングデバイスを使用した場合でも、常に最小間隔でデータを取得できるゲーマー向けのポートだ。
そのほか、USBメモリと電源ユニットのみでBIOSアップが可能な「BIOS Flashback」用のボタンもリアパネルに備えている。
左端に搭載されているのが「BIOS Flashback」ボタン。「ライトニング ゲーミングポート」は他のUSBポートから独立、分かりやすいデザインが施されている | 有線LANは、2.5ギガビットLAN+ギガビットLANの2系統。Thunderbolt 4ポートもデュアル搭載している |
Wi-Fi 6E+Bluetooth 5.2に対応するWi-Fiモジュール「Killer AX1675」を搭載。製品にはブレードタイプの大型アンテナも標準で付属する |