エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1086
2021.12.16 更新
文:編集部 絵踏 一/撮影:松枝 清顕
実際にマシンを構築する際、必ず接続することになるファンコネクタの配置はどうなっているだろうか。魅せるPCに欠かせないRGBピンヘッダを含め、そのレイアウトをチェックしていこう。
ファンコネクタの配置 |
まずメモリスロット上部から見ていくと、「VRM_FAN1/WP」(紫枠)はVRMファンまたは水冷ポンプ用のコネクタ。基本的には、電源ヒートシンク用のオプションファン「パーソナライズMosファン」用のコネクタと考えていいだろう。そしてCPUクーラーまたは水冷ラジエターのファンを接続するのは、CPUまたは水冷ポンプ用に割り当てられている上部の「CPU_FAN3/WP」またはCPUソケット付近にある「CPU_FAN2/WP_3A」「CPU_FAN1」(いずれも青枠)だ。
そのほか、ケースファン用には合計4コネクタを用意。水冷ポンプもサポートするコネクタで、PCケースのフロント側に近い「CHA_FAN1/WP」と「CHA_FAN2/WP」、さらに下部に「CHA_FAN4/WP」と「CHA_FAN3/WP」を備えている。
メモリスロット上部に並んで配置されている、VRMファン・ポンプ用「VRM_FAN1/WP」とCPUクーラー・ポンプ用の「CPU_FAN3/WP」 | CPUクーラー直下には、CPUクーラー・水冷ポンプ用「CPU_FAN2/WP_3A」とCPUクーラー用の「CPU_FAN1」 |
PCケースフロント方向には、ケースファン・水冷ポンプ対応の「CHA_FAN1/WP」と「CHA_FAN2/WP」を配置 | 同じくケースファン用かつ水冷ポンプにも対応する、下部の「CHA_FAN4/WP」と「CHA_FAN3/WP」 |
ARGB・RGBピンヘッダの配置 |
RGB関連のピンヘッダは、上部のメモリスロット付近と最下部の2箇所に配置。上部にはアドレサブルRGBに対応する5V/3pinの「ADDR_LED2」と「ADDR_LED3」(いずれも赤枠)、下部にはアドレサブルRGB対応の「ADDR_LED1」(赤枠)とRGBに対応する12V/4pinの「RGB_LED1」(オレンジ枠)が実装されている。
メモリスロット横に配置された「ADDR_LED2」と「ADDR_LED3」。CPUクーラーや水冷ユニットのARGBコネクタを接続することになりそう | 下部にはARGB対応の「ADDR_LED1」に加え、12VのRGBピンヘッダ「RGB_LED1」も並んで搭載されている |
画像セッションのラストは、基板上の各所に実装されているチップやコネクタのチェックで締めくくろう。
2.5ギガビットLANコントローラ「Killer E3100」。すぐ近くにはWi-Fiモジュールが実装されたM.2スロットがある |
電源回路に近接したI/Oカバー裏に実装されている、リアインターフェイス用のチップ各種 | Thunderbolt 4用のコントローラIntel「JHL8540」。すぐ近くにはIntelのギガビットLANコントローラ「I219V」が実装されている |
USBハブコントローラASMedia「ASM1074」 |
メイン電源コネクタのATX24pin | ATX24pinの近くには、USB3.2 Gen.1ヘッダおよびフロント用USB3.2 Gen.2×2ヘッダが実装されていた |
システムが起動しない場合などの状況把握に役立つ「Dr. Debug」と、バラック状態で使用する際に便利な「スマートスイッチ」「リセットスイッチ」が搭載されている |
高品質な8層構造の基板には、一般的なマザーボードの2倍の銅箔層を設けた「2oz 銅箔層PCB」が採用されている |
基板裏に実装されていたARM Cortex-M0ベースのマイコンNUVOTON「NUC121LC2AE」 | マルチGPU用と思われる、PCI-Express5.0対応のスイッチチップ「JYS13008」 |