エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1087
2021.12.20 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
ASUS「TUF GAMING Z690-PLUS WIFI D4」市場想定売価税抜33,500円前後(2021年11月4日発売) 製品情報(ASUS) |
x86系CPUでは初めて「ハイブリッド・アーキテクチャ」を採用し、大幅なパフォーマンスアップを果たした第12世代Intel Coreプロセッサ。さらに従来の2倍の帯域幅を誇るPCI-Express5.0や、DDR5メモリの対応など、多くの最新機能が盛り込まれている。しかし、DDR5メモリは発売解禁当初から極端な品薄が続き、約1ヶ月が経過した現在でも入手が難しい状態が続いている。そこで存在感を増しているが従来通りのDDR4メモリが使えるIntel Z690マザーボードというわけだ。
今回の主役である「TUF GAMING Z690-PLUS WIFI D4」も、そんなDDR4メモリが使える製品の一つ。耐久性を重視した「TUF GAMING」シリーズの最新作で、ASUSのIntel Z690チップセットマザーボードではちょうど中間のメインストリームクラスに位置づけられている。
DrMOSによる15フェーズのデジタル電源回路には、大型のアルミニウムヒートシンクを標準装備 |
黒を基調にした落ち着いたデザインで、電源回路にはDrMOSによる計15フェーズの電源回路を搭載する。さらに「TUF GAMING」シリーズおなじみの軍用グレードパーツや、大型のアルミニウムヒートシンク、放熱効果もある「6層PCB」などを組み合わせることで、電力制御機構が改良された第12世代Intel Coreプロセッサの性能を引き出すことができるよう設計されている。
またメモリスロットはDDR4ながら「OptiMem II」設計により最高5,333MHzまでの高クロック動作が可能。さらにPCI-Express4.0(x4)接続に対応する4基のM.2スロットや、Intelチップによる2.5ギガビットLAN、帯域幅20GbpsのUSB3.2 Gen.2×2 Type-Cなど高速なインターフェイスも充実している。
計4基のM.2スロットはいずれもPCI-Express4.0(x4)接続に対応。システムドライブだけでなく、データ用のドライブにも高速なSSDを使用できる |
その他、対応デバイスで統一したライティングが楽しめる「Aura Sync」対応のイルミネーションや、ドライバやBIOSのアップデートからシステム状態の把握までを一括で行うことができる「Armoury Crate」、AIを使用したノイズキャンセリング機能「双方向AIノイズキャンセリング」などの独自機能を備える。
製品画像が大きくデザインされたパッケージ。サイズは実測幅約340mm、高さ約275mm、厚さ約70mmで、ATXマザーボードとしては標準的 |
パッケージの裏面には、製品スペックや特徴的な機能が記載されている | メインストリームモデルということで、付属品はマニュアルやドライバDVD、SATAケーブルなどシンプルな構成 |