エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1094
2022.01.08 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
ストレージインターフェイスは、SATA3.0(6Gbps)x6に加え、PCI-Express4.0(x4)接続のM.2スロットを2基搭載している。なおM.2スロットには、高負荷時のサーマルスロットリングを解消するため、いずれもアルミニウム製ヒートシンク「M.2 Shield Frozr」が標準装備されている。
上段の「M2_1」はCPU接続でPCI-Express4.0(x4)に対応 | 下段の「M2_2」はチップセット接続でPCI-Express4.0(x4)とSATA3.0(6Gbps)に対応 |
「M.2 Shield Frozr」にはそれぞれ番号が振られており、装着位置を間違える心配はない。またネジは紛失の恐れがない脱落防止機構を備える |
水平のSATA3.0(6Gbps)ポートの内、「SATA_A/B」はASMedia「ASM1061」接続。「SATA_5/6」と垂直ポート「SATA_7/8」はチップセット接続 |
拡張スロットはPCI-Express4.0(x16)x1、PCI-Express3.0(x4/x16形状)x1、PCI-Express3.0(x1)の計3本で、グラフィックスカード用のPCI-Express4.0(x16)スロットは周囲をメタルシールドで補強した「PCIe Steel Armor」仕様だ。
ちなみに第12世代Intel Coreプロセッサで新たに対応したPCI-Express5.0へのサポートは省略されている。将来性という意味ではマイナスだが、従来の2倍の転送速度を誇るPCI-Express5.0の信号をサポートするには、その分追加コストが必要になる。現状では対応製品がないことを考慮すれば、ミドルレンジマザーボードとしては妥当な判断と言えるだろう。
PCI-Express5.0のサポートは省略されているが、最上段のPCI-Express4.0(x16)スロットには大型のグラフィックスカードを安全に運用できる「PCIe Steel Armor」を採用する |
ゲーミングPCで重要なオーディオ回路「Audio Boost」は基板左下に実装。またフロントオーディオ用のピンヘッダも備える |
オーディオ回路は7.1ch HDオーディオに対応する「Audio Boost」だ。デジタルノイズの混入を防ぐためメイン基板からは独立した構造で、左右チャンネルのクロストークを防ぐためレイヤー自体も分離されている。さらにハイエンドマザーボードでの採用例も多いRealtek「ALC1200」や、オーディオグレードの高品質なコンデンサを組み合わせることで、臨場感のあるサウンドでゲームを楽しむことができる。
オーディオ機器の抜き差し時などに発生するポップ音を抑える「De-Pop Protection」機能も搭載 |
基板裏面を確認すると、オーディオ回路はメイン基板から完全に独立した設計であることが分かる |