エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1094
2022.01.08 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
「アルミニウム製拡張ヒートシンクカバー」と「組込済I/Oシールド」によってリアインターフェイス周りは完全に保護されている |
リアインターフェイスには、Realtek「RTL8125BG」による2.5ギガビットLANや、Intel Wi-Fi 6 AX201による無線LAN機能、帯域幅20GbpsのUSB3.2 Gen.2×2 Type-Cなど、高速なインターフェイスが充実している。またバックパネルには、イマドキのマザーボードではおなじみの「組込済I/Oシールド」が採用されており、紛失する心配もない。
ヒートシンクのカラーに合わせてシルバーに塗装された「組込済I/Oシールド」を搭載。またHDMIとDisplayPortの2系統のディスプレイ出力を備え、内蔵グラフィックス機能によるデュアルディスプレイにも対応する |
USB3.2 Gen.2×2 Type-Cポートを備えるため、外付けストレージでも2,000MB/secに迫る高速なデータ転送が可能 |
製品にはロッドタイプのワイヤレスアンテナも付属。無線LANやBluetooth機能を使う場合は必ず接続しておこう |
有線LANチップは、Realtek「RTL8125BG」を搭載 | 無線LAN拡張カードはIntel Wi-Fi 6 AX201 |
有線LANなら従来のケーブルを使用しつつ理論値最高2,500Mbpsの高速ネットワークが利用可能 | 無線LANの理論値は最高2,402Mbps。実測でもギガビット有線LANに匹敵する |
「MSI Center」の「LAN Manager」を使えば、アプリケーションごとに帯域の優先度を設定できる |
続いて、実際にPCを組み立てる際の使い勝手に大きく影響する、ファンコネクタやLEDコネクタをチェックしていこう。
4pinファンコネクタの出力は「CPU_FAN1」が24W、「PUMP_FAN1」が36W、「SYS_FAN1/2」が12W |
「Click BIOS 5」の「Hardware Monitor」を使えば、回転数だけでなく制御方法も「PWM」「DC」「AUTO」の3種類から変更できる |
MicroATXフォームファクタモデルということもあり4pinファンコネクタは計4基とハイエンドマザーボードに比べると控えめだ |
4pinファンコネクタは最大出力24WのCPUクーラー向け「CPU_FAN1」、最大出力36Wのポンプユニット向け「PUMP_FAN1」、最大出力12Wのケースファン向け「SYS_FAN1/2」の計4基搭載する。
ハイエンドマザーボードに比べると控えめだが、最近のPCケースはハブコントローラを備えた製品が多く、それほど困ることはないだろう。また制御方式は「CPU_FAN1」と「PUMP_FAN1」が「PWM mode」、「SYS_FAN1/2」が「DC mode」に設定されているが、「Hardware Monitor」のファンコントロール機能で変更することができる。
LEDコネクタは5V/3pinが基板右上と基板下中央に1基ずつ、12V/4pinが基板左下に1基の計3基 |
LEDのコネクタはアドレサブルRGB LEDに対応する5V/3pin(緑枠)が2基と、RGB LEDに対応する12V/4pin(青枠)が1基の計3基を搭載する。ちなみにマザーボード本体にはイルミネーション機能を搭載していないが、「Mystic Light」を使えば、対応するグラフィックスカードやメモリなどの周辺機器もまとめて制御することができる。
「Mystic Light」を使えば、マザーボード上のピンヘッダだけでなく、対応デバイスのイルミネーションも制御できる |
画像セッションのラストは、基板上に実装されたコネクタやスイッチ、各種チップをまとめてチェックしていこう。
メインの電源コネクタATX 24pin | フロントI/O用のUSB 3.2 Gen.1 Type-A(左/JUSB3)とUSB3.2 Gen.2 Type-C(右/JUSB4) |
基板右下にはフロントパネルやTPMなどのピンヘッダがまとめられている | BIOS ROMチップWinbond「25Q256JWEQ」 |
USB3.1 Type-CスイッチチップASMedia「ASM1543」 | I/OコントローラNuvoton「NCT6687D-M」 |
リアインターフェイス部分には各種スイッチチップやハブコントローラなどを実装 |
基板には2オンス銅層を備えた6層PCBを採用 |
スペーサー穴の周囲には基板を傷つけないよう保護塗装が施されている |