エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1094
2022.01.08 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
最高で7,000MB/secを超える高速なPCI-Express4.0(x4)SSDに対応する「MAG B660M MORTAR WIFI DDR4」では、サーマルスロットリングを抑制するため2基のM.2スロットに専用のヒートシンク「M.2 Shield Frozr」を搭載している。そこで今回はストレステストに「CrystalDiskMark 8.0.4」をデータサイズ64GiB、テスト回数を9回に設定して3回連続で実施し、SSDの温度と転送速度がどのように変化するのか確認してみることにした。なお「HWiNFO 7.16」では、SSDのログがうまく取得できなかったため、温度は「CrystalDiskInfo 8.13.」、転送速度は「CrystalDiskMark 8.0.4」の結果を採用している。
ヒートシンクなし:「CrystalDiskMark 8.0.2」の結果 | ヒートシンクあり:「CrystalDiskMark 8.0.2」の結果 |
ヒートシンクのない状態では、テストを開始するとSSD温度は74℃まで一気に上昇する。その後はサーマルスロットリングが発生し、大幅に転送速度を落とすことで、温度は70℃を超えないように調整されていた。一方、ヒートシンクを搭載すると温度上昇が緩やかになり、最高温度は64℃で頭打ち。転送速度もほぼ公称値通りの性能を発揮できるようになる。
ヒートシンクなし:アイドル時のサーモグラフィ | ヒートシンクなし:高負荷時のサーモグラフィ |
ヒートシンク装着時:アイドル時のサーモグラフィ | ヒートシンク装着時:高負荷時のサーモグラフィ |
そしてサーモグラフィの結果を確認すると、ヒートシンクなしの状態ではSSDコントローラは100℃を超えるところもあり、正直このまま常用するのはためらわれる結果だ。PCI-Express4.0(x4)接続のSSDを使う場合は、必ずヒートシンクを搭載するようにしよう。