エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1096
2022.01.18 更新
文:撮影・編集部 松枝 清顕
公称170mmのCPUクーラー有効スペースが確保できているが、今回はオールインワン型水冷ユニットをチョイス。搭載テストには「XPG LEVANTE 360」(型番:LEVANTE360-BKCWW )を用意した。国内市場では2021年2月より販売が開始された、360mmサイズラジエター採用の水冷ユニットだ。
360mmサイズラジエターが搭載できるのは、フロント部のみ。そこで標準搭載品である2基のXPG VENTO ARGB 120を取り外す事になる。せっかくの装備品を取り外すには忍びないが、トップパネル部に移設することで有効活用ができる。システムの必要性に応じて増設を検討して欲しい。
搭載作業自体は手間取る事なく進行。搭載テストでは、フロントパネル(スチール製シャーシ)→120mmファン3基(外部吸気)→360mmサイズラジエターの順に固定した。またラジエター側チューブの向きは上部とし、可能な限りストレスのない状態で搭載している。
作業にあたり、特に注意点は見当たらない。ハブ等の装備がない分、マザーボードトレイ背面では多くのファンケーブルやRGB LEDケーブルの接続が必要だが、結束バンド用フックを使い、ゆっくり配線すれば問題なく裏配線スペースに収める事ができた。
ミドルタワーPCケースとしては標準的サイズのXPG DEFENDER PROだが、内部設計の最適化により、ハイエンド志向の構成パーツを組み込む事もできる。ゲーマーにとってPCのパフォーマンスを決定付ける、最も重要なグラフィックスカードは、長さ380mmまでをサポート。魅せる要素により特化した垂直レイアウト時では273mmまでをサポートする。
そこで搭載テストにはGIGABYTE「AORUS GeForce RTX 3080 MASTER 10G」を用意。外形寸法は幅140mm、長さ319mm、厚さ70mmのハイエンドグラフィックスカードで、VGAクーラーには3連ファン仕様のMAX-COVEREDクーリングシステムが搭載されている。
搭載作業自体、モデル特有の作業はなく、ごく一般的な内部ハンドスクリュー固定式。重量級グラフィックスカードだけに、隣接する設置済みのラジエターやマザーボードにダメージを与えないよう、慎重かつ丁寧に装着作業を進めるだけだ。
なお搭載後のクリアランスは、増設したラジエターまでの距離は約27mm。長さ319mmのグラフィックスカードとラジエター厚27mm + 120mmファン25mm厚が無理なく共存できる事が見た目にも明らかだ。
PCI-Express 8pinコネクタケーブルは、ボトムカバー天板にあるグロメット付きスルーホールを経由すると、最短距離でグラフィックスカードに接続する事ができる |