エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1100
2022.01.31 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部/撮影:pepe
一通り「Optix MPG321UR-QD」のスペックを頭に入れたところで、実際にゲームを用いた見え方のチェックしよう。今回も「フォートナイト」や「Apex Legend」などを使って映り具合を確認するとともに各種機能を確認する。
ゲームを使ったインプレッションでまず印象に残ったのは、32型という大画面の迫力、高精細な映像、そして広く見やすい表示。解像度はフルHD(1,920×1,080ドット)に比べて4倍の広い表示領域をもつ4K(3,840×2,160)で、高解像度を活かした複数のアプリケーション展開も便利だ。加えて最大リフレッシュレート144Hzの描画性能はPCゲーマーにとって十分なスペックと言える。
MSIの新製品で採用され始めている目玉機能に「KVMスイッチ」がある。キーボード・マウスなどUSBデバイスを共有できるという便利なものだ。従来モデルで採用されていたのは、2台のPCで共有できるというものだったが、「Optix MPG321UR-QD」ではさらに進化。最大で4つのデバイスを切り替えることができる。
これにより、PC本体とノートPC、さらにPS5でもキーボード・マウスの共有が可能になった。もちろん、最大4デバイスまで対応するので、さらにもう1台のPCやゲーム機も接続できる。この機能は大変便利で、帰宅後すぐにノートPCをディスプレイと接続して使うといったシーンのほか、PS5のゲームをキーボード・マウスでプレイすることもできる。PC用に購入した高価なキーボード・マウスをPS5でも使えるというのは、ゲーマーにとっては非常に嬉しい。後ほどのテストセッションでは動画で紹介しているので合わせてご参照いただきたい。
本体背面のインターフェイスにノートPC「GE66 Raider」、PlayStation 5、メインPCの3つを接続。1セットのキーボードとマウスを共有してみた。また、入力デバイス以外にも、外付けHDDを2台のPC間で共有データストレージとして使うこともできる |
「Optix MPG321UR-QD」は、VESAのHDR規格であるDisplayHDR 600に準拠したディスプレイだ。黒つぶれや白飛びを抑え、もっとも明るい箇所と暗い箇所どちらの階調も犠牲にすることなくリアルな表現が可能。メリハリのある映像を体験できる。
ただ、ゲームによっては不自然な色合いになることもある。HDR機能を有効についてはプレイするゲームやコンテンツによって使い分けるのがオススメ。個人的に気に入ったのはゲームより動画視聴。自然な色彩に変えてくれるシーンが多数確認できた。