エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1102
2022.02.04 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
まずは定番の3Dベンチマークソフト「3DMark」から、レイトレーシングの性能をチェックする「Port Royal」の結果を確認していこう。
もともとGeForce RTX 30シリーズに比べて、レイトレーシングによる描画を苦手にしているRadeon RX 6000シリーズ。そのエントリーモデルということで、総合スコアは約500ポイント、Graphics testのフレームレートも2fps台に留まる。Radeon RX 6500 XTのレイトレーシング機能についてはおまけ程度に考えておいたほうがいいだろう。
続いてより一般的なラスタライズ性能を確認していこう。まずはAPIにDirectX 12を使用する「Time Spy」のスコアからだ。なおプリセットは「Time Spy」と「Time Spy Extreme」の両方で計測を行った。
「Time Spy」の結果は、総合スコアが約5,500ポイント、フレームレートはGraphics test 1/2とも約30fpsで、WQHD解像度でもシングルプレイまでなら、重量級のゲームでも高品質な映像で楽しむことができる。ただし、マルチプレイについてはオンラインRPGのようなあまりフレームレートが求められないものまでにしたほうが無難だろう。そして4K解像度の「Time Spy Extreme」ではスコアが約2,500ポイント、フレームレートも15fps未満に留まることから重量級のゲームは諦めたほうがいい。ちなみに「Gaming Mode」と「OC Mode」については、計測時の誤差のほうが大きく有意な違いは出なかった。
APIにDirect X11を使用する旧世代のラスタライズテスト「Fire Strike」のスコアも確認しておこう。こちらもプリセットは「Fire Strike」「Fire Strike Extreme」「Fire Strike Ultra」の3種類全てで計測を行っている。
Radeon RX 6500 XTがターゲットにしているフルHD解像度の「Fire Strike」は、総合スコアが13,000ポイント超え、フレームレートも60fps以上をマークしており、重量級のゲームでも高画質な設定でゲームを楽しむことができる。またWQHD解像度の「Fire Strike Extreme」でも総合スコアは6,575ポイント、フレームレートも30fps前後を維持しており、シングルプレイまでなら問題ないだろう。しかし、4K解像度の「Fire Strike Ultra」については、フレームレートが20fpsを超えることはなく、「Time Spy Extreme」同様厳しい結果になった。