エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1106
2022.02.14 更新
文:撮影・こまめ
ディスプレイのサイズは15.6型で、解像度は1,920×1,080ドットのフルHDだ。NVIDIA GeForce RTX 3070 Tiは位置付け的に1440pターゲットのGPUではあるが、フルHDで高FPSを狙うのにも適している。いまでもeスポーツではフルHDが標準なので、ハイグレードなプレイでも問題ない。
「Katana GF66 12U」のデスクトップ。15.6型のフルHDは、ゲーミングノートPCとしてはもっともスタンダードなスペックだ |
特別鮮やかと言うほどではないが、違和感のない自然な色合い。ゲーミングノートPCとしては標準的だ | 下部ベゼルがかなり太い。熱や強度のために大型化したキーボード部分に合わせてバランスを取ったのだろう |
リフレッシュレートは144Hz、または240Hzに対応している。60Hzと144Hzはパッと見ただけで違いがわかるが、144Hzと240Hzの違いは144Hzに慣れていないとわかりづらいかもしれない。だが確実に動きはなめらかで遅延が少なく、ゲームプレイに少なからず影響が出るはずだ。
1/200のシャッタースピードで撮影した60Hz(写真左)と240Hz(写真右)の違い(撮影には「Ghosting – UFO Test」)を使用。60Hzのほうがブレ幅が大きく、動きが荒いことがわかる |
別機種で撮影した144Hzの写真。60Hzよりも細かく動いているが、240Hzよりもブレ幅は大きい |
キーボードは日本語配列でバックライト対応だ。テンキーも用意されているが、一般的な4列構成ではなく3列構成である点に注意していただきたい。またFnキーが左側ではなく右側に用意されているが、これはゲーム中の誤入力を防ぐための仕様。Windowsキーについては、専用ユーティリティーで有効/無効を切り替えられる。
Enterキー周辺の配列。一部のキーが隣接していたり右Shiftキーが小さかったりするが、ゲームのプレイには影響ない |
バックライトは赤1色のみ。明るさを3段階調整可能だ |
キーピッチは実測で18.8mmだった。キーボードの標準値である19mmよりもわずかに狭いが、利用中には特に窮屈さは感じられない。しかしテンキーのキーピッチは実測14.8mmと狭く、使用時は多少窮屈に感じるかもしれない。
キーストロークは実測で平均1.4mm。押下圧は低いもののクリック感が比較的固いので、手応えはしっかりと感じられる。ただ個人的には、ゲーミングならもう少し押しごたえのあるスイッチが欲しい。普通のノートPCとしてなら標準的だが、「カチッ」だとか「サクッ」とかあるいは「スコッ」としたクリック感のほうがゲーミングらしいのではないだろうか。もっとも軽いタッチで操作したいという意見もあるはずで、人それぞれではある。
クリック感はあるものの押下圧が低いので、タイプ感としてはフワフワとした印象を受ける。軽いタッチで操作する人向きだ |
キーの同時押しについて検証したところ、英数字キーについては最大13キーまでの同時認識を確認できた。キーの組み合わせにもよるが、概ね6~10キー程度は同時に認識されると考えていいだろう。WASDキー周りもしっかり認識されており、ゲームのプレイには問題ない。nキーロールオーバーではないものの、一般的なノートPC向けキーボードよりもゲーマー向けに仕上げられている。
Kouyou氏制作の「KeyboardCheck」を使ってキーの同時押しを確認。WASDキー周りは複数の同時押しが問題なく認識されている |