エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1111
2022.02.28 更新
文:藤田 忠/撮影:松枝 清顕
最後に「CINEBENCH」の3つのバージョンを実行して、スコアを確認していこう。テストはVRMヒートシンクに風を当てた状態で行っている。結果はテストが10分間連続実行される「CINEBENCH R23」では、常にCPU Package Powerが190Wオーバーになる「リミット解除」時のマルチコアがスコアを大きく伸ばしたが、それ以外は「インテル定格」と「リミット解除」時で、大きなスコアは見られなかった。「インテル定格」時も、PL2(MTP)は190Wになり、実際のCPU Package Powerの値も差は数ワット程度になるため、テスト時間が短い「CINEBENCH R15」「CINEBENCH R20」では、あまり差が出なかったと思われる。
冷却に気を配る必要はあるものの、第12世代Core i7最上位のCore i7-12700Kを組み合わせることができた「PRIME B660-PLUS D4」。日常からライトな写真や動画の編集、カジュアルゲーミングなどといった用途で困ることのない各種インターフェイスと、拡張性も備えており、コストを抑えながら組みたいというニーズに、キッチリと応えてくれる。
オールラウンド向けの「PRIME」シリーズの狙い通り、バランスの良いスペック、デザインとなっている「PRIME B660-PLUS D4」 |
マザーボードの価格がネックになりがちな第12世代Intel Coreプロセッサベースの自作。ミドル~エントリー向けチップのIntel B660搭載モデルの登場により、グッとハードルが下がった。特に2万円切りでCore i7の運用も狙える「PRIME B660-PLUS D4」は、コストパフォーマンスを重視するユーザーにとって最有力の候補になってくれるだろう。
協力: ASUS JAPAN株式会社