エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1115
2022.03.10 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
メモリスロットはデュアルチャネル対応のDDR4x4本を搭載する。容量は最大128GB、クロックは5,000MHzまでサポートしており、DDR5に対応するハイエンドモデルと比較しても実際のパフォーマンスで差を感じるシーンはほとんどないだろう。
大型のグラフィックスカードと干渉しないよう片側ラッチ仕様のメモリスロット。CPUソケット側からDDR4_A1/A2/B1/B2の並びで、2枚で運用する場合はシルク印刷にある通りDDR4_A2/B2から使用する |
「RACING UEFI BIOS」にはDDR4-800からDDR4-10000までのメモリクロック設定が用意されていた |
オーバークロックメモリは「XMP Profile」を読み込むだけで最適なクロックやタイミングで動作させることができる |
ストレージ用のM.2スロットには、いずれも専用ヒートシンク「M.2 Cooling Protection」を搭載する |
ストレージインターフェイスはSATA3.0(6Gbps)x4、M.2スロットx2で、MicroATXフォームファクタのマザーボードとしては標準的な構成。M.2スロットはいずれもPCI-Express4.0(x4)接続に対応し、サーマルスロットリングを抑えるための専用ヒートシンク「M.2 Cooling Protection」を搭載している。
CPU接続の上段M.2スロット。フォームファクタはM.2 2280のみの対応になる |
チップセット接続の下段M.2スロット。フォームファクタはM.2 2242/2260/2280/22110、インターフェイスはSATA3.0(6Gbps)にも対応する |
M.2 SSDヒートシンク「M.2 Cooling Protection」にはあらかじめサーマルパッドが貼り付けられている | SATA3.0(6Gbps)は4ポートで、RAIDレベルは0/1/5/10に対応する |
拡張スロットはPCI-Express(x16形状)x2、PCI-Express3.0(x1)x1の計3本を搭載。x16形状スロットはいずれも大型グラフィックスカードのために周囲をメタルシールドで補強した「Iron Slot Protection」で、メインの上段スロットは従来の2倍の帯域幅を誇る最新規格PCI-Express5.0に対応する。現時点でその能力を最大限に活かすことはできないが、今後対応グラフィックスカードやM.2 SSDがでた場合には、より高速なシステムを構築できるようになる。
Intel B660チップセットの製品ではPCI-Express4.0までに制限されることも多い拡張スロットだが、「B660GTQ」ではしっかりと最新規格のPCI-Express5.0スロットが用意されている |
ゲーミングPCで重要な要素になるサウンド環境だが、「B660GTQ」ではミドルレンジマザーボードでは珍しくRealtekのハイエンドIC「ALC1220」と「日本ケミコン製オーディオグレードコンデンサ」を組み合わせた高品質なオーディオ回路を搭載する。もちろんデジタルノイズの混入を防ぐためメイン基板からは独立した設計で、低ノイズ・高音質なサウンドでゲームや動画を楽しむことができる。
ミドルレンジモデルでは、最高クラスのパーツを採用したオーディオ回路。その音質には大いに期待ができる |
デジタルノイズを防ぐため、「Hi-Fi Ground」と呼ばれるゴールドラインによってメイン基板からは分離されている |