エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1115
2022.03.10 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
紛失の心配がないバックパネル一体型のリアインターフェイス。DisplayPort、HDMI、DVIの3系統のディスプレイ出力を備え、内蔵グラフィックスによるトリプルディスプレイに対応する |
最近流行りの一体型バックパネルを採用するリアインターフェイス。無線LAN機能や、帯域幅USB3.2 Gen.2×2 Type-Cを搭載していない点は少々残念だが、2.5ギガビットLANや、3系統のディスプレイ出力、計8ポートのUSBなどミドルレンジモデルとしては充実している。またアンテナ用ポートやアンテナケーブルはあらかじめ用意されているため、無線LANカードの増設も簡単に行うことができる。
リアインターフェイス部分にはアドレサブルRGB LEDを内蔵したプラスチック製カバーを搭載 |
無線LAN機能は標準装備されていないが、アンテナ用ポートやM.2 2230スロットは用意されているため後から簡単に増設できる |
アンテナ用のポートにはケーブルも配線済み | 最近ではめずらしいPS/2ポートも搭載。使い慣れたキーボードやマウスを接続できる |
2.5ギガビットLANに対応するRealtek「RTL8125B」を搭載するため、ギガビットLANと同じケーブルでも2,500Mbpsの高速データ転送が可能 |
ネットワークポートをサージから守る「2.5GUARD」も搭載する |
続いて、PCを組み込む際の利便性に重要なファンコネクタとLEDピンヘッダのレイアウトをチェックしていこう。
CPUクーラー向けはメインの「CPU_FAN」と、デュアルファンやラジエターのポンプなどに便利な「CPU_OPT」の2種類 | ケースファン用の4pinコネクタは基板の下側にまとめて配置されている |
CPUクーラー向けのファンコネクタ「CPU_FAN」と「CPU_OPT」はいずれも基板右上にある標準的な構成。前者はブラック、後者はグレーに色分けされているので、挿し間違える心配もない。またケースファン向けの「SYS_FAN1」「SYS_FAN2」「SYS_FAN3」はいずれも基板左下にまとめて配置されている。ややフロントファンから遠いため、1つは基板右側にあるとより便利だったが、MicroATXマザーボードで一般的に使用されるミニタワーPCケースや、スリムPCケースなら大きな問題にはならないだろう。
LED用のピンヘッダはすべて基板右上に実装。場合によっては延長ケーブルなどが必要になるかもしれない |
LEDピンヘッダはアドレサブルRGB LED向けが「5V_LED1」「5V_LED2」、RGB LED向けが「12V_LED」の計3基。いずれも基板右上にまとめられ、リアインターフェイスカバーやチップセットヒートシンクのイルミネーションと同様「VIVID LED DJ」で制御することができる。
画像セッションの締めくくりとして、ここまで紹介することができなかった各種コネクタやチップをまとめてチェックしていこう。
メインのATX 24pinコネクタには、耐久性に優れる「Tough Power Connector」を採用 | I/OコントローラITE「IT8625E」 |
USB3.1 Gen.2ハブコントローラGenesys「GL3590」 | LED制御用のマイクロコントローラELAN「eKTF5832」 |
フロントピンヘッダやTPMコネクタなどは基板右下にまとめて実装 | チップセットヒートシンクのLEDコネクタの上にはBIOS ROMを搭載 |
基板裏面を確認すると、PCI-Express5.0(x16)スロットは他社のマザーボードと同様、ノイズの影響が少ない表面実装方式を採用していることがわかる |