エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1120
2022.03.27 更新
文:撮影・藤田 忠
ここからは、スムーズに増設できたCSSD-F1000GBMP600PLPのパフォーマンスを確認していくことにしよう。フォーマット時のパフォーマンスチェックで、PS5のSSD要件を大きく上回る読込性能を発揮しただけに、その性能に不安はまったくないが、ゲームの起動時間とロード時間を見ていこう。ゲームは「Tales of ARISE」(1.000.004)と、「Ghost of Tsushima Director’s Cut」(2.017.000)、「ELDEN RING」(1.02.2)の3タイトルを使用。それぞれホーム画面からのゲーム起動時間と、セーブしたところからのロード時間を標準SSDと、増設したCSSD-F1000GBMP600PLPで計測している。テストには4K液晶ディスプレイを使い、設定できるゲームは画質優先でプレイしている。計測は1回計測するごとに、PS5を再起動、5回計測を行い、最大値と最小値を除いた数値で平均値を出している。
なお、「Ghost of Tsushima Director’s Cut」は起動時にクレジットが表示されなくなり、起動時間が短縮している。同じゲームでもバージョンで動作が変わることがあるので、過去の記事と横並びの比較はできない点は覚えておいてほしい。
ゲームは簡単に標準SSDと増設M.2 SSD間で移動することができる | ここでは3タイトルで約141.4GBを占有した |
ストップウォッチを使った人の手による計測なので、若干のブレはあるがゲームの起動、ロード時間いずれもCSSD-F1000GBMP600PLPが標準SSDよりも短縮する結果になっている。体感できる差ではないが、死の洗礼に幾度となく心折られる「ELDEN RING」も標準SSDと同じパフォーマンスでプレイすることができる訳だ。
また、PCI-Express4.0(×4)対応のM.2 SSDは、その高速な読込、書込性能と引き換えに発熱量が増えている。試しにサーミスタセンサー温度計のセンサーをCSSD-F1000GBMP600PLPの冷却ヒートシンクに貼り付けて温度をチェックしてみた。結果はゲームの起動、ロードを実行した際は43℃前後で、温度が上昇しやすい書込が続く、ゲームタイトルの移動時でも最大49.4℃と十分低い温度で動作していた。冷却ヒートシンク表面の温度なので、チップなどはもっと高温になっている訳だが、まったく不安は感じない温度だ。
ゲーム起動やロード時間が体感できほど高速化するようなことはなかったが、PS5への最適化が謳われており、実際にドライバーを1本用意するだけで増設が行えるCORSAIR「MP600 PRO LPX M.2 SSD」は、PC自作に詳しくない人にも安心しておすすめできる。容量も500GB~4TBまで用意しているので、ゲームだけでなく、ビデオクリップを本体内蔵ストレージに思う存分残しておける。
最速クラスM.2 SSDのCORSAIR「MP600 PRO LPX M.2 SSD」で快適にゲームを楽しもう |
標準SSDの実際のシーケンシャル読込速度は公表されていないが、増設SSD要件の5,500MB/secを大きく上回る性能を発揮したCORSAIR「MP600 PRO LPX M.2 SSD」なら、今後、PS5のシステムがバージョンアップされ、増設M.2 SSDの読込速度が影響するようになっても安心だろう。
協力:CORSAIR