エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1122
2022.03.31 更新
文:撮影・編集部 池西 樹
まずは「AIDA64:Cache & Memory Benchmark」を使い、メモリ帯域とレイテンシをチェックしていこう。テストでは「Memory Read」「Memory Write」「Memory Copy」「Memory Latency」の4つのベンチマークスコアを確認している。
メモリ帯域を確認するとDDR4-3200ではいずれも50,000MB/sec前後なのに対して、DDR5-4800ではReadは約73,000MB/sec、WriteやCopyでも約68,000MB/secで、約1.5倍も帯域幅が向上している。さらにDDR5-5600ではDDR5-4800からReadは約20%、WriteやCopyも約15%がアップし、メモリクロックがそのままスコアに反映されていることがわかる。
一方、レイテンシについてはDDR5-4800のほうがDDR4-3200より25%遅く、メモリタイミングや「Gear 2」設定の影響は大きい。しかし、DDR5-5600ではDDR4-4800からレイテンシが低下していることもあり、DDR4-3200との差は約6%まで縮まっている。
続いて、総合ベンチマークテスト「Sandra 20/21」でもメモリ帯域やレイテンシをチェックしておこう。なおテストには「メモリーの帯域」と「メモリーのレイテンシ」の2種類のベンチマークを使用している。
DDR5-4800とDDR4-3200のメモリ帯域を比較すると、「AIDA64:Cache & Memory Benchmark」よりは若干差が縮まっているものの、それでも約1.4倍もの差がついている。またDDR5-4800とDDR5-5600でも約18%の差があることから、やはりメモリクロックはメモリ帯域への影響が非常に大きいことがわかる。
またレイテンシについてはDDR5-4800とDDR4-3200の差は「AIDA64:Cache & Memory Benchmark」とほぼ同じだが、DDR4-3200とDDR5-5600でも約15%の差がついた。このことから「Sandra 20/21」の「メモリーのレイテンシ」では、メモリコントローラの動作クロックが重要になるようだ。