エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1122
2022.03.31 更新
文:撮影・編集部 池西 樹
続いて、3Dグラフィックスの定番ベンチマーク「3DMark」にて、グラフィックス性能の影響をチェックしていこう。なおプリセットは「Time Spy」「Time Spy Extreme」「Fire Strike」「Fire Strike Extreme」「Fire Strike Ultra」の5つを使用している。
DDR5-5600ではDDR4-3200やDDR5-4800より、安定して高いスコアを記録してはいるもののその差は最大でも1%前後とごくわずか。もともとグラフィックスカード(もしくはGPU)の比重が大きいベンチマークなので、メモリ帯域の影響は軽微ということだろう。
ここからは実際のゲームに即したベンチマークを進めていこう。まずは人気オンラインRPGゲームの最新アップデート版である「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ」を進めていく。解像度は1,920×1,080ドット、2,560×1,440ドット、3,840×2,160ドットの3種類で、画質設定は「最高品質」を選択している。
1,920×1,080ドットでDDR5-4800がやや低めのスコアになるものの、その他の解像度ではいずれもほぼ横並び。「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ」については、「3DMark」と同じくメモリの影響はほとんどないようだ。
RPGながら比較的重いゲームとして知られている「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION」のスコアもチェックしていこう。描画品質は“⾼品質”で、解像度はこちらも1,920×1,080ドット、2,560×1,440ドット、3,840×2,160ドットの3種類で計測を行った。
DDR5-4800とDDR4-3200についてはほぼスコアは横並び。DDR5-5600では1,920×1,080ドットで若干スコアがアップしているものの、それ以外はほとんど差がなく、メモリ帯域の影響はそれほど大きくない。
重量級のゲームとして知られるオープンワールド型アクションゲームの大作「Watch Dogs Legion」のゲーム内ベンチマークも試しておこう。画質設定は“最大”、解像度は1,920×1,080ドット、2,560×1,440ドット、3,820×2,160ドットの3種類で、グラフィック品質は「最大」、レイトレの反射効果は「最大」、DLSSを「品質」に設定した状態で計測を行っている。
ここまで3Dグラフィックス系のベンチマークではあまり優位な差が見られなかったが、DDR5-4800とDDR4-3200で約5%、DDR5-5600とDDR5-4800でも約2~4%フレームレートが上昇しており、「Watch Dogs Legion」ではGPUやCPUはもちろん、メモリ帯域の広さもパフォーマンスの重要な要素になる事がわかる。