エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1123
2022.04.05 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
Intel「Core i9-12900KS」 実勢売価税込105,800円(2022年4月5日22時発売) 製品情報(Intel) |
x86系CPUでは初となる「ハイブリッド・アーキテクチャ」や、最新インターフェイスのPCI-Express5.0、DDR5メモリへの対応など、過去10年で最大のアーキテクチャ変革を遂げたというIntelの最新CPU「第12世代Intel Coreプロセッサ」。パフォーマンス面でも競合のAMD Ryzen 5000シリーズと同等かそれ以上の実力を備えており、Intelの復活を強く印象付けるCPUになった。
その第12世代Intel Coreプロセッサに、2019年に登場した「Core i9-9900KS」以来の“SPECIAL EDITION”である「Core i9-12900KS」が追加された。コアの構成はパフォーマンスを重視したPコアが8コア/16スレッド、効率を重視したEコアが8コア/8スレッドで、これまでのフラッグシップCore i9-12900Kと同じだが、ベースクロックはEコアが3.20GHz→3.40GHz、Pコアが2.40GHz→2.50GHzへ、Max Turboクロックはそれぞれ5.10GHz→5.20GHzと3.90GHz→4.00GHzへ、最高クロックについては5.30GHz→5.50GHzへと引き上げられ、Intel曰く“世界最速クラスのデスクトップPC向けプロセッサー”に仕上げられている。
ただし、その分Processor Base PowerはCore i9-12900Kの125Wから150Wへと増加しており、これまで以上に冷却に気を配る必要はありそうだ。その他スペックに大きな変更はなく、プラットフォームはLGA1700、メモリはDDR5-4800/DDR4-3200に対応し、L2キャッシュは14MB、スマートキャッシュは30MB、GPUコアはIntel UHD Graphics 770を内蔵。Maximum Turbo Powerはこれまでと同じ241Wで、もちろんCPUコアの倍率はアンロックされており、オーバークロックにも対応する。
SPECIAL EDITIONの文字がデザインされたパッケージ。なお従来の「K」シリーズと同じく、CPUクーラーは別売りになる |
なお編集部でショップバイヤーに確認したところSPECIAL EDITIONとされているがCore i9-9900KSのような数量限定ではなく、あくまでも第12世代Intel Coreプロセッサの新モデルという位置づけとのこと。Core i9-9900KSでは1年だった製品保証も、Core i9-12900KSではその他の製品と同じ3年保証が提供される。