エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1129
2022.04.17 更新
文:編集部 絵踏 一/撮影:松枝 清顕
まずは定番のレンダリングベンチマークソフト「CINEBENCH R15」を使用し、純粋なCPUパフォーマンスの違いを見ていこう。
シングルコアテストでは約4%、マルチコアテストは約3%ほど、Ryzen 5 5600XがCore i5-12400を上回った。CINEBENCH R15は早めにテストが完了することもあり、動作クロックが高いRyzen 5 5600Xによりアドバンテージがあったのかもしれない。
続いて同じレンダリングベンチマークソフトの「CINEBENCH R20」を動作させてみる。CINEBENCH R15に比べ、より負荷が高く実行時間も長いテストだが、スコア傾向に違いはあるだろうか。
CINEBENCH R15からスコアが逆転し、シングルコアテストではCore i5-12400が約9%高いスコアをマークした。マルチコアテストでもその差が約11%に拡大しているが、この傾向は第12世代Intel Coreプロセッサの改良された電源管理機構の賜物だ。電源供給や冷却に問題がない場合、より長い時間ブースト状態を維持できるため、その結果がスコアにも表れている。
CINEBENCH系レンダリングベンチマークの最後には、メニーコアCPUへの最適化が進められた最新テストの「CINEBENCH R23」を実行。そのスコアを見ていこう。
いずれのテストでもCore i5-12400の勝利。シングルコアテストでは約3%、マルチコアテストでは実に約12%もの差をつけている。Ryzen 5 5600Xはテスト途中でブースト状態が解除されてしまうため、より時間がかかるテストではその差が明確に出る傾向にあるようだ。シングルスレッド・マルチスレッドを問わず、Core i5-12400はRyzen 5 5600Xに対し優位に立てるCPUであることが分かる。