エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1129
2022.04.17 更新
文:編集部 絵踏 一/撮影:松枝 清顕
ここからは、より実際のゲーミングシーンに即した検証を行うため、ゲーム系ベンチマークやゲームプレイを通してパフォーマンスの違いをチェックする。まずはオンライン系の大作タイトルである「ファイナルファンタジーXIV:暁月のフィナーレ」の公式ベンチマークを実行。グラフィックス設定は“最高品質”、解像度設定はフルHD(1,920×1,080ドット)、WQHD(2,560×1,440ドット)、4K(3,860×2,160ドット)の3パターンを選択して計測を行った。
大規模なレイド戦などを想定し、従来のベンチマークから評価基準が厳しくなったテストで、特にシングルコア性能が重要とされる。結果はすべての解像度でCore i5-12400がRyzen 5 5600Xのスコアを上回り、安定して優れたパフォーマンスを発揮した。テスト後に出力されるフレームレートのレポートでもすべてCore i5-12400が優越、人気タイトルを安心してプレイできる。
ちなみにベンチマーク評価はフルHDとWQHDで“非常に快適”をクリア。4Kでは“とても快適”ながら平均フレームレートは77fps程度が出ており、問題なく快適なプレイが楽しめるだろう。
次はタクティカルシューター「Tom Clancy’s Rainbow Six Siege」のゲーム内ベンチマークを実行、FPSにおける性能の違いを確認していこう。総合品質は“最高”でAPIはVulkanを選択、解像度をフルHD/WQHD/4Kの3パターンに設定して計測を行った。
Core i5-12400のフルHDにおけるフレームレートがやけに低くなっているのが気になるところ、複数回計測しても同じ結果だった。それ以外は問題なくRyzen 5 5600Xと競ったフレームレートをマークしており、互角の性能を発揮している。フレームレートの側面からも優秀な結果で、GeForce RTX 3070とミドルCPUの組み合わせであれば、高リフレッシュレート液晶のポテンシャルを十分引き出せる性能が手に入る。
続いてはバトルロイヤルゲームの人気タイトル「フォートナイト」をプレイし、その際の挙動にどのような影響があるかを見ていこう。グラフィックスクオリティは“最高”でAPIはDirectX 12を選択、解像度はフルHD/WQHD/4Kの3パターンで計測する。なお、グラフィックス“最低”をベースに3D解像度を“100%”、描画距離を“最高”に変更したフレームレート重視のカスタム設定も合わせて計測を行った。
最高品質では優劣なくほぼ互角の結果。フレームレート的にはフルHD/WQHDなら極めて高水準なプレイが可能で、4Kでも平均60fps付近なら遊べなくはない。その一方で低負荷なカスタム設定では、フルHD/WQHDでRyzen 5 5600Xが優秀な結果を出している。カスタム4Kになると互角になるあたり、負荷が重いシチュエーションではあまり問題にならないようだ。