エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1130
2022.04.20 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
製品の概要を把握したところで、Ryzen 7 5700Xを簡単に画像でチェックしていこう。プラットフォームはこれまでと同じSocket AM4で、表面には「RYZEN」ロゴが大きく刻印されたメタル製ヒートスプレッダを搭載する。なお「X」シリーズの製品ということで、TDPは65Wと控えめながら別途CPUクーラーを用意する必要がある点には注意が必要だ。
チップレット構成を採用するRyzen 5000シリーズ。メタル製ヒートスプレッダの「DIFFUSED IN」には「USA」と「TAIWAN」の2つの国が刻印されている |
CPUソケットはコンタクトピン1,331本のSocket AM4に対応。右下には金色の三角形のマークが記載され、ソケットのマークに合わせることで間違えずに装着することができる |
パッケージサイズは実測幅132mm、高さ136mm、奥行き73mmで、右側面にはOPNなどを確認できる小窓が設けられている。またCPUクーラーが付属しないため、内部の空きスペースは厚紙製のスペーサーで埋められていた |
ここからはRyzen 7 5700Xのパフォーマンスを各種ベンチマークでチェックしていこう。検証用のマザーボードはAMD X570チップセットを採用するASUS「ROG STRIX X570-E GAMING WIFI II」で、グラフィックスカードにはRadeon RX 6700XTを搭載するASRock「Radeon RX 6700 XT Phantom Gaming D 12GB OC」を使用。また比較対象として8コア/16スレッドでTDP 105WのRyzen 7 5800Xと、TDP 65WのAPU Ryzen 7 5700Gを用意した。
8コア/16スレッドのRyzen 7 5700X。L3キャッシュは32MBで、PCI-Expressは4.0に対応する |
シングルコアテスト時(左)は最高4.65GHz、マルチコアテスト時(右)はすべてのコアが3.90GHz前後で動作 |
Ryzen 7 5800Xではシングルコアテスト時(左)は最高4.80GHz前後、マルチコアテスト時(右)は全コア4.50GHz前後で動作 |
APUのRyzen 7 5700GのL3キャッシュは16MBで、PCI-Expressのバージョンは3.0に制限されている |
シングルコアテスト時(左)は最高4.65GHzでRyzen 7 5700Xとほぼ同等。マルチコアテスト時(右)は全コア4.25GHz前後で約300MHz動作クロックは高かった |