エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1131
2022.04.22 更新
文:撮影・こまめ
バトロワ系TPSの「フォートナイト」は、処理の重さとしては中量級に分類される。今回はレイトレーシング無効のDirect X11モードと、レイトレーシング有効のDirectX 12モード(画質:最高)でテストを行なった。解像度は1,920×1,200ドットでDLSSは「バランス」に設定し、リプレイモードを使って1分間のFPSを計測している。
レイトレーシング無効の最高画質で平均94 FPSはなかなか優秀な結果だ。しかしプレイの高みを目指すのであれば、平均144 FPSあたりで安定するまで設定を落とし込みたい。現実的には中画質よりもやや下程度に調整するといいだろう。レイトレーシングを有効にする場合はスクリーンショット目当てで、ビクロイは考えないほうが無難だ。
ちなみにほかのバトロワ系TPS/FPSは処理が軽いため、144 FPSはり付きはわりと簡単に実現できるはずだ。特に競技系FPSであれば、最高画質でも十分なめらかな動きで楽しめるに違いない。
「PCMark 10」は、PCを使った作業の快適さを計測するベンチマークテストだ。各テストのスコアが目標値を上回ることで、その分野では快適に使えるとのこと。ただし一般的な作業を想定しているため、テストでは比較的軽い処理が行なわれる。各テストの傾向としては「Essentials」(一般利用)ではCPUのシングルコア性能やストレージ性能、「Productivity」(ビジネス利用)ではCPUのマルチコア性能とメモリ性能、「Digital Contents Creation」(コンテンツ制作)ではCPUとストレージ、GPU性能が強く影響するようだ。
なお今回は比較用に、旧世代のアッパーミドルゲーミングノートPC(Intel Core i7-11800H/16GBメモリ/1TB NVMe SSD/NVIDIA GeForce RTX 3070、比較機①)と、ハイエンドゲーミングノートPC (Ryzen 9 5900HX/32GBメモリ/2TB NVMe SSD/NVIDIA RTX 3080、比較機②)の結果を追加した。
スペック的には「Stealth 15M B12U」に不利な比較だったが、スコアはかなり健闘している。特にGPU性能が影響するコンテンツ制作のテストにおいては、GPUのランクの違いを感じさせない結果となった。高いCPU性能が快適さに大きく影響していると考えていいだろう。