エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1131
2022.04.22 更新
文:撮影・こまめ
ディスプレイのサイズは15.6型で、解像度は1,920×1,080ドットのフルHD。ゲーミングノートPCとしては、スタンダードなスペックだ。ディスプレイの映像はノートPCとしては標準的で違和感がない。やや暗いため寒色系の色合いに見えるが、ゲームのプレイには影響ないだろう。
視野角が広く、色合い的にはIPS相当。若干寒色系だが、これは画面がやや暗いため。計測輝度は275nitだった | 15.6型フルHDは、ゲーミングノートPCとしてはもっともスタンダードなスペック。細部も比較的よく見える |
リフレッシュレートは144Hzで、応答速度は公開されていない。画面の動きは非常になめらかだが、わずかに残像が感じられる。とは言え、ミドルレンジのゲーミングノートPCとしては許容できる範囲だろう。ゲームだけでなくデスクトップ上でのマウスカーソルの動きや画面のスクロールもなめらかになるので、普段の作業もより快適に行なえるはずだ。
最大144Hzの高リフレッシュレートに対応。NVIDIA GeForce RTX 3060だと重量級タイトルで100 FPS超えは少々厳しいが、中量級タイトルあたりまでなら画質を調整することで非常になめらかな動きを堪能できる |
キーボードはテンキーなしの日本語配列だ。英数字キーの配列に違和感はないものの、Enterキー周辺がやや窮屈に感じる。またキーボード右端に特殊キーが縦に並んでいるため、配列に慣れるまで多少のミスがあるかもしれない。とは言えゲームにはあまり関係のない部分なので、文書作成やプログラミング等がメインでなければ問題ないだろう。ちなみに筆者自身は「慣れればどうとでもなる派」なので、特に不満はない。
15.6型ノートPCには通常テンキーが用意されていることが多いが「Stealth 15M B12U」はテンキーレスだ。ゲームで使うことはまずないので問題ない | Enterキー周辺にややクセのある配列。特に「¥」キーや「\」キーが小さいため、これらの記号を多用するプログラミングでは少々厳しいかもしれない |
キーボードはバックライト対応。キーの発光色は変えられないが、エリアによって色が分けられているためゲーミングPCらしさが増している |
キーピッチは実測で19mm。ノートPCとしては標準的な数値だ。キーストロークは実測で平均1.16mmと、ゲーミングノートPCとしてはかなり浅く感じる。キーを押した瞬間のクリック感が固いので手応えはしっかり感じるが、ストロークの深いキーボードに慣れていると途中で指が止まるようで物足りなく感じるかもしれない。ただしストロークが浅いということはアクチュエーションポイント(キーのスイッチが反応する深さ)も浅いということでもあり、そのぶんキーが高速に反応するメリットもある。このあたりは好みで考えればいいだろう。コントローラーを使う人なら気にする必要はなく、しっくりこなければ外付けのキーボードを使う手もある。
クリック感はしっかりしているもののストロークが浅いので、総合的なタイプ感はやや軽め |
キーの同時押しについて検証したところ、英数字キーについては最大13キーまでの同時認識を確認できた。キーの組み合わせにもよるが、概ね9~10キー程度は同時に認識されると考えていいだろう。WASDキー周りもしっかり認識されており、ゲームのプレイには問題ない。nキーロールオーバーではないものの、一般的なノートPC向けキーボードよりもゲーマー向けに仕上げられている。
Kouyou氏制作の「KeyboardCheck」を使ってキーの同時押しを確認。WASDキー周りは複数の同時押しが問題なく認識されている |