エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1134
2022.04.29 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
ここからは実際のゲームを想定したベンチマークテストを進めていこう。まずは人気オンラインRPGの最新版である「ファイナルファンタジーXIV:暁月のフィナーレ」からだ。グラフィックス設定は“最⾼品質”で、解像度は1,920×1,080ドット(フルHD)、2,560×1,440ドット(WQHD)、3,840×2,160ドット(4K)の3種類で計測を⾏っている。
グラフィックスカードへの負荷が大きい3,840×2,160ドットでは、いずれのCPUでもスコアは横並び。しかし、2,560×1,440ドットや1,920×1,080ドットでは、Ryzen 5 5600がその他のCPUよりも10%以上高いスコアをマークし、「Vermeer」の低レイテンシかつ大容量なL3キャッシュが有利に働いている。またRyzen 5 3600とRyzen 5 5500ではこれまでとスコアが逆転しており、「ファイナルファンタジーXIV︓暁月のフィナーレ」では、L3キャッシュのレイテンシより容量の方が重要になるようだ。
続いてRPGゲームながらグラフィックスカードへの負荷が高い「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION」のスコアをチェックしていこう。描画品質は“⾼品質”で、解像度はこちらも1,920×1,080ドット、2,560×1,440ドット、3,840×2,160ドットの3種類で計測を⾏っている。
今回はグラフィックスカードにRadeon RX 6700 XTを使用しているが、いずれの解像度でもCPUによる有意な違いは見られなかった。よりハイエンドなグラフィックスカードを組み合わせると差が出るのかもしれないが、「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION」についてはミドルレンジクラスのCPUなら影響はあまり考えなくてもいいだろう。
続いて、高フレームレートが狙いやすいタクティカルシューターゲーム「Tom Clancy’s Rainbow Six Siege」のベンチマーク結果を確認していこう。APIはVulkan、総合品質は“最高”で、解像度はこれまでと同じ1,920×1,080ドット、2,560×1,440ドット、3,840×2,160ドットの3種類で計測を行った。
グラフィックスカードへの負荷が大きい3,840×2,160ドットでは、Ryzen 5 3500がやや低めなものの、それ以外のCPUではほぼ横並び。しかし2,560×1,440ドットでは約6%、1,920×1,080ドットでは約35%もRyzen 5 5600がその他のCPUを上回り、リフレッシュレートを重視する場合には圧倒的なパフォーマンスを発揮する。
またRyzen 5 5500とRyzen 5 3600を比較すると2,560×1,440ドットではRyzen 5 3600が、1,920×1,080ドットではRyzen 5 5500の方が優勢で、解像度が低い場合はL3キャッシュのレイテンシが、解像度が高い場合は容量が重要になるようだ。