エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1137
2022.05.05 更新
文:編集部 絵踏 一/撮影:松枝 清顕
最後に取り上げるのは、手頃な価格からコストパフォーマンス重視のユーザーに根強い人気をもつGeForce GTX 1660 Ti搭載グラフィックスカードの「TUF-GTX1660TI-O6G-EVO-GAMING」だ。現行エントリーモデルである「DUAL-RTX3050-O8G」に比べてやや安価な価格設定になっており、ライバルとしても申し分ない。
ASUS「TUF-GTX1660TI-O6G-EVO-GAMING」 実勢売価税込47,800円前後(2022年4月現在) 製品情報(ASUS) |
ちなみにGeForce GTX 1660 Tiは、GeForce RTX 2060の下位グレードに位置付けられるTuringアーキテクチャのGPUで、SM数24基、CUDAコア1,536基を内蔵。リリース当初は旧世代のミドルハイGPUであるGeForce GTX 1070に匹敵する性能がアピールされ、Turing世代では初めてレイトレーシング用のRTコアとTensorコアが省略された点も登場時のトピックだった。割り切り仕様のコストパフォーマンスGPUといった表現がマッチしているだろう。
クーラーには、ホコリ侵入を防ぐIP5X対応の高耐久ファンをデュアル搭載。時間経過によるパフォーマンス低下を最小限に抑える構造だ |
側面から銅製ヒートパイプが1本覗くクーラーは、2スロットをややはみ出す2.3スロット占有 |
その「TUF-GTX1660TI-O6G-EVO-GAMING」が装備する冷却機構は、高耐久な2ボールベアリングの「IP5X対応防塵ファン」を2基搭載したデュアルファンクーラー。ファンの内部構造へのホコリ侵入を防ぎ、長期間パフォーマンスを維持できる冷却ファンが採用されている。クーラー自体も2.3スロットを占有する重厚なもので、冷却性能については大いに期待できそうだ。
自動実装技術の「オートエクストリームテクノロジー」で組み立てられたカードである点は同様で、背面には基板を保護する「防護バックプレート」を備えている。
カードの剛性強化の役割もある「防護バックプレート」を背面に装着 | PCI-Express補助電源コネクタは8pin×1仕様 |
なお基本スペックは、ブーストクロックがGaming mode時1,815MHz、OC mode時1,845MHz(リファレンス1,770MHz)のオーバークロック仕様。メモリスピードは12Gbps、メモリバス幅192bitで、GDDR6 6GBのビデオメモリを実装している。
先ほどの「DUAL-RTX2060-O6G-EVO」と同じ構成の出力インターフェイス。4系統で最大4画面出力が可能で、解像度は7,680×4,320出力に対応している |
そのほか、バスインターフェイスはPCI-Express3.0(x16)に対応し、入力インターフェイスはDisplayPort1.4a×1、HDMI2.0b×2、DVI-D×1の4系統を搭載。推奨電源容量は3モデル中で最小の450Wとされ、補助電源は8pin×1を備えている。