エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1137
2022.05.05 更新
文:編集部 絵踏 一/撮影:松枝 清顕
ここからは、より実際のゲーミングシーンにおける違いを検証するため、ゲーム系ベンチマークソフトを実行する。まず最初は人気のオンラインタイトル「ファイナルファンタジーXIV:暁月のフィナーレ」の公式ベンチマークを動作させ、それぞれのスコアをチェックしてみよう。なお、グラフィックス設定は“最高品質”、解像度は1,920×1,080ドット(フルHD)/2,560×1,440ドット(WQHD)/3,840×2,160ドット(4K)の3パターンで計測を行っている。
レイド戦など多人数コンテンツを踏まえて評価基準が厳しめに変更されたベンチマークだが、フルHDではすべてのGPUが最も高い“非常に快適”の評価を獲得。GPU別ではGeForce RTX 3050とGeForce GTX 1660 Tiがほぼ同等で、GeForce RTX 2060は安定して他に20%前後の差をつける結果になった。
特にGeForce RTX 2060はWQHD解像度でも唯一“とても快適”の範囲に踏みとどまっており、クラス相応のGPUパワーを発揮している。ただしWQHD解像度ではどのGPUも平均70fps以上のフレームレートをマークしていることから、もれなく滑らかで快適なゲームプレイが可能だろう。
eスポーツシーンを中心に人気のあるバトルロイヤル系ゲームにおける挙動はどのように変わってくるだろうか。まずは定番タイトル「Apex Legend」のパフォーマンスをチェックしていく。画質設定はできる限り高品質な設定を選択、解像度はフルHD/WQHD/4Kの3パターンで計測を行った。
フルHDとWQHDでは、これまでと似た傾向。GeForce RTX 3050とGeForce GTX 1660 Tiはほぼ同等のフレームレートをマークしつつ、GeForce RTX 2060はそれらに20%前後の差をつける良好なパフォーマンスを見せている。ただしより負荷の高い4K環境ではGeForce RTX 3050が盛り返し、GeForce RTX 2060と並ぶ結果になっているのは面白い。
引き続きバトルロイヤル系タイトルから「フォートナイト」をプレイ。その際のパフォーマンスを比較していく。APIはDirectX 12で、グラフィックスクオリティは“最高”を選択。さらに“最低”をベースに3D解像度を“100%”、描画距離を“最高”に変更したフレームレート重視のカスタム設定でも計測を行っている。なお、解像度はこれまで同様にフルHD/WQHD/4Kの3パターンに設定した。
“最高”設定では新世代GPUの面目躍如かGeForce RTX 3050が躍進、GeForce RTX 2060とほぼ並ぶフレームレートをマークした。そこへDLSSを有効化すると、これら2つのGPUが非対応のGeForce GTX 1660 Tiを置き去りにし、さらにパフォーマンスを改善させている。特にDLSS有効時は、GeForce RTX 3050とGeForce RTX 2060がフルHDで平均100fps以上に達しているほか、快適プレイが難しそうだったWQHD解像度でも平均70fps台後半~90fpsに描画性能が改善。プレイ環境のアップグレードが狙える水準だ。
また、軽負荷のカスタム設定ではGeForce RTX 3050がGeForce GTX 1660 Tiを安定して上回り、それらをGeForce RTX 2060が20%前後の差で引き離すという展開。もとより負荷が軽いためDLSSが効く余地は少ないのだが、GeForce GTX 1660 Tiを除く2つのGPUが有利な点は変わらない。