エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1138
2022.05.11 更新
文:撮影・藤田 忠
「PG-PH12T」は、マザーボードにDDR5メモリに対応するIntel Z690搭載モデルMSI「PRO Z690-A WIFI」が組み込まれている。ゲーミング向けではないが、55A DrMOSで構成された14+1+1フェーズの堅牢な電源回路と、8pin×2仕様のCPU補助電源、6層PCBなどを採用。長時間の高負荷ワークロードにも十分耐える事ができる。
Intel Z690チップセットを採用するMSI「PRO Z690-A WIFI」 |
標準で装備するM.2ヒートシンク「M.2 Shield Frozr」は1基のみだが、M.2スロットを装備。PCI-Express4.0(×4)対応を3基、PCI-Express3.0(×4)対応を1基の計4基を搭載する。ネットワークはIntel I225-Vによる2.5ギガビットLANと、Intel Wi-Fi 6Eという構成。そのほか、リアインターフェイスには、最大20GbpsのUSB3.2 Gen.2×2 Type-Cポートや、2基のUSB3.2 Gen.2などを装備しており、USBデバイスの拡張に困ることはない。
M.2ヒートシンク「M.2 Shield Frozr」を装備する | M2_2はチップセット制御のPCI-Express4.0×4に対応する |
M2_3はPCI-Express3.0(×4)とSATA 3.0(6Gbps)のM.2 SSDをサポート | M2_4はPCI-Express4.0(×4)とSATA 3.0(6Gbps)をサポートする |
7.1chオーディオ端子など、リアインターフェイスは充実している |
グラフィックスカードには、144Hzの高駆動でのフルHDゲーミングや、WQHDの高解像度プレイをターゲットにするNVIDIA GeForce RTX 3060 Tiを標準採用。最新AAAタイトルをフルHDやWQHDで快適に楽しめる。
評価機ではストームを展開するアイティーシーが国内正規代理店を務めるInno 3DブランドのデュアルファンVGAクーラー採用モデルを組み合わせていた。
NVIDIA GeForce RTX 3060 Ti搭載グラフィックスカードを標準搭載 | 見た目も良いバックプレートを装備 |
VGAクーラー側面の”INNO3D”ロゴは、白色の発光ギミックを内蔵 | グラフィックスカードの出力インターフェースはDisplayPort×3、HDMI×1の4系統 |
「PG-PH12T」は、第12世代Intel Coreプロセッサとともに世に出た、新世代メモリ規格のDDR5を採用している。標準構成は、4,800MHz動作に対応する容量16GB×1枚が搭載されていた。もちろん、より高速なデュアルチャンネル動作を狙い、16GBを1枚追加(+18,000円)した16GB×2枚 32GB構成にBTOカスタマイズすることも可能になっている。
「PG-PH12T」は容量16GBのDDR5メモリを標準採用 | メモリはcrucial製で、4,800MHz駆動に対応 |
なお、アイティーシーはPhanteksやInno 3Dと同じく、crucialの国内正規代理店も務めているため、DDR4メモリと比べると供給が安定しないDDR5メモリも安心して組み合わせできるというわけだ。