エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1144
2022.05.23 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
メモリスロットはデュアルチャネル対応のDDR4x2本で、最大64GBまで増設できる。なおIntel H610チップセットはIntel 600シリーズの中で唯一メモリのオーバークロックに対応していないため、メモリクロックは最高でも3,200MHzまでに制限される。
動作クロック3,200MHzまで対応する両側ラッチのDDR4メモリスロット。デュアルチャネル動作させるため、可能であれば同容量・同クロックのメモリを2枚組み合わせて使用するようにしよう |
「UEFI BIOS」にはDDR4-800~3200までの設定が用意されていた |
ストレージインターフェイスは、SATA3.0(6Gbps)x4とM.2(PCI-Express3.0(x4)接続)x1のシンプルな構成。ちなみにM.2スロットには抜き差しできる固定用のクリップピンが実装されており、M.2 SSDをツールレスで固定することができる。
チップセット接続のM.2スロット。フォームファクタはM.2 2260/2280に対応し、M.2 SSD用のヒートシンクは別売りになる |
SATA3.0(6Gbps)は計4ポートで、RAID機能には非対応 |
MicroATXフォームファクタのマザーボードらしく、拡張スロットはPCI-Express4.0(x16)×1とPCI-Express3.0(x1)×1の計2本で、グラフィックスカード用のPCI-Express4.0(x16)は、大型のグラフィックスカードを搭載した場合でも破損しないよう、2本のアンカーポイントで補強されている。
PCI-Express4.0(x16)x1、PCI-Express3.0(x1)x1の計2本の拡張スロットを搭載。両方のスロットを使用する場合、グラフィックスカードは2スロットまでの対応になる |
「H610M S2H DDR4」に実装されているオーディオチップは、コストパフォーマンスマザーボードでは定番のRealtek「ALC897」。しかし、日本ケミコンの音響向けコンデンサや、デジタルノイズの混入を防ぐ分離構造を採用することで、ノイズを低減し、クリアなサウンドを実現している。
7.1ch HDオーディオに対応するRealtek「ALC897」 | エントリークラスながら日本ケミコンの音響向けコンデンサを採用 |
デジタルノイズの混入を防ぐため、基板レベルでオーディオ回路は分離されている |