エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1145
2022.05.25 更新
文:編集部 絵踏 一/撮影:松枝 清顕
メモリはDDR5-4,800MHz動作に対応する、JEDEC準拠のメジャーチップ32GBキット(16GB×2)を実装。カスタマイズメニューから64GB(32GB×2)または128GB(32GB×4)構成も選択できる。ただし128GB構成の場合は、第12世代Intel Coreプロセッサの仕様により4,000MHz動作になる点は覚えておこう。
JEDEC規格に準拠したDDR5-4,800MHz対応のデュアルチャネルキット。組み込まれていたのはMicronチップのモジュールで、基本構成における容量は32GB(16GB×2)だ |
また、基本構成におけるストレージは「Intel SSD 670p」シリーズの512GBモデル。ただし今回は「Intel SSD 670p」シリーズが品切れだった都合から、PCI-Express4.0対応SSDであるCrucial「P5 Plus」シリーズの1TBモデル(CT1000P5PSSD8)が搭載されていた。
カスタマイズメニューでは、CrucialのほかWestern DigitalやSamsung製など、人気のPCI-Express4.0対応SSDを複数ラインナップ。入荷状況次第で選択できない場合はあり得るものの、総じて満足のいく構成が選べるはずだ。なおNVMe M.2 SSD以外にも、さらなる大容量のHDD/SSDを追加することも可能。システム構成や予算に応じて選択しよう。
評価機に実装されていた、PCI-Express4.0に対応するCrucial製SSD「CT1000P5PSSD8」。表裏の両面をマザーボード標準装備のヒートシンクで冷却している |
基本構成では、80PLUS GOLD認証を取得したSilverStoneの定番850Wモデル「SST-ST85F-GS V2」が選択されている。ただしグラフィックスカードにGeForce RTX 3090 Tiを選択した場合は、電源容量に余裕がないことから、カスタマイズメニュー上で警告が出る仕様。組み合わせるパーツ次第で無理な構成にならないよう、しっかり配慮されているというわけだ。
評価機に搭載されていたCoolerMasterのフルモジュラーGOLD電源「V1000」。ケース内のレイアウトはボトム配置だ |
今回は80PLUS GOLD認証を取得したフルモジュラータイプの1000W電源CoolerMaster「V1000」(RSA00-AFBAG1-JP)がチョイスされ、評価機に組み込まれていた。日本メーカー製コンデンサを100%採用する高信頼性設計による、12V±1%の非常に優れた出力安定性を特徴とするモデル。冷却機構には135mm径のFDBファンを搭載、高レベルな静音性もトピックだ。
なおカスタマイズメニューでは、SilverStoneやCoolerMasterに加え、CORSAIR製の大容量電源ユニットを多数ラインナップ。GeForce RTX 3090 Ti選択時に組み合わせる必要がある1000W以上のモデルにも、複数の選択肢が用意されている。
ここまで「G-Master Hydro Z690 Extreme/D5」の外観から内部構造までを観察してきたが、最後は各種ケーブルがまとめられた裏配線スペースを覗いてみよう。「Define S2 TG」はもとより洗練されたケーブル取り回しが可能なケースながら、それを考慮しても結束バンドの使用を最小限に抑えた無駄のない配線は、自作派にとっても大いに参考になるはずだ。
整然と取り回された、裏配線スペースのケーブルたち。よく観察すると、結束バンドを要所のみに使ってまとめられているのが分かる |
シリーズ共通のPCケースである「Define S2 TG」は、配線しやすい設計も特徴の一つだ | 上部にはPWMファンハブの「Nexus+スマートハブ」が搭載されている |