エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1147
2022.05.30 更新
文:撮影・編集部 池西 樹
ここからは実際のゲームを想定したベンチマークテストを進めていこう。まずは内蔵GPUにはかなり厳しい中量級の「ファイナルファンタジーXIV:暁月のフィナーレ」からだ。グラフィックス設定は「最高品質」「高品質(ノートPC)」「標準品質(ノートPC)」、解像度は1,920×1,080ドット、1,280×720ドット、1,024×768ドットで測定を実施した。
デュアルチャネルとシングルチャネルを比較すると最低でも40%、最大では2倍以上の差がつき、やはりメモリはデュアルチャネル構成を強くオススメする。判定を確認すると1,920×1,080ドットでは描画品質を「標準品質(ノートPC)」まで下げても「設定変更を推奨」から抜け出すことはできない。そして1,280×720ドットや1,024×768ドットでも、メモリをデュアルチャネルにして、描画品質を「標準品質(ノートPC)」に落としてようやく「やや快適」になるレベルで、「ファイナルファンタジーXIV:暁月のフィナーレ」については快適なゲームは厳しいと言わざるをえない。
続いて軽量級のRPGゲーム代表として「ドラゴンクエストX ベンチマークソフト」のスコアをチェックしていこう。描画品質は「最高品質」「標準品質」「低品質」の3種を選択し、解像度は1,920×1,080ドットと1,280×720ドットで計測を⾏っている。
「ファイナルファンタジーXIV︓暁月のフィナーレ」に比べると差は縮まっているものの、やはりシングルチャネルとデュアルチャネルでは最低でも20%、最高50%以上と大きな差がついた。また判定についてはシングルチャネルでも、1,920×1,080ドットの「低品質」や、解像度を1,280×720ドットに下げれば“快適”以上、デュアルチャネルなら1,920×1,080ドットの「最高品質」でも“快適”を獲得し、比較的軽めのオンラインゲームであれば高画質な設定でも快適にゲームを楽しめる。
続いてタクティカルシューターゲーム「Tom Clancy’s Rainbow Six Siege」のベンチマーク結果を確認していこう。APIはVulkan、解像度は1,920×1,080ドットに固定して、総合品質は「最高」「超高」「高」「中」「低」の5種類を選択している。
シングルチャネルでは「高」設定までは29fpsで横並び、「低」設定でも40fpsまでしか上がらずマルチプレイでのゲームは厳しい。一方、デュアルチャネルにすることでスコアは最高約1.5倍に向上。フレームレートも「低」設定なら57fpsまで引き上げられ、マルチプレイでもそれなりにゲームを楽しむことができるようになる。