エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1148
2022.06.01 更新
文:編集部 絵踏 一/撮影:松枝 清顕
まず先頭は、定番の3Dベンチマークテスト「3DMark」から。ラスタライズ手法によるレンダリング性能を検証するため、DirectX 12に対応した「Time Spy」を実行する。なお、プリセットは「Time Spy」および「Time Spy Extreme」の両方で計測を行った。
「Time Spy」(無印テスト)におけるRadeon RX 6750 XTは、参考までにデータベースのRadeon RX 6700 XTと比較すると、8~10%程度上回るスコア。フレームレートは90fps以上をマークしており、1,440pゲーミングをターゲットにしたGPUとして、WQHD解像度の重量級プリセットにおいて想定通りの実力を証明している。4K解像度の「Time Spy Extreme」では40fpsほどに留まるものの、Radeon RX 6700 XTより10%程度スコアが高く、確実な性能差を示してくれた。
もう一方のRadeon RX 6650 XTは、「Time Spy」(無印テスト)においてデータベースでRadeon RX 6600 XTのスコアと比較すると、4~6%程度優越。1,080pゲーミングを想定したGPUながらフレームレートも65fpsほどが出ており、タイトル次第ではWQHD環境でのプレイも視野に入ってくる。さすがに4Kテストの「Time Spy Extreme」ではフレームレートが30fpsを下回るなど苦戦するものの、Radeon RX 6600 XTに比べれば4%ほど高いスコアをマークしていた。
次も同じく「3DMark」を使用し、今度はDirect X11に対応する「Fire Strike」を動作させてみよう。プリセットは「Fire Strike」「Fire Strike Extreme」「Fire Strike Ultra」の3種類すべてを使用して計測を行っている。
Radeon RX 6750 XTの場合、フルHDプリセットの「Fire Strike」では総合30,000超えかつGraphics Scoreでは40,000に迫るスコアをマークし、フレームレートは実に180fps以上。WQHDテストの「Fire Strike Extreme」でも90fps以上で動作しており、安定した1,440pゲーミング性能を備えていることが分かる。4Kの「Fire Strike Ultra」でもフレームレート50fpsに迫るスコアをマーク、タイトル次第では4Kプレイも狙えるだろう。なおRadeon RX 6700 XTとの比較では、やや差は縮まったもののテスト全体を通して概ね5%前後のスコア差があり、性能の上積みは確かだ。
Radeon RX 6650 XTはフルHDの「Fire Strike」でフレームレート140fpsに迫るスコアを叩き出しており、1,080pゲーミングGPUとしては申し分ない結果。「Fire Strike Extreme」でも70fps程度の安定した動作を見せ、Direct X11環境でもWQHD解像度のプレイは許容範囲内だ。なおオーバークロックの数値が控えめなためか、Radeon RX 6600 XTとの比較によるスコアアップは4%程度だった。