エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1154
2022.06.12 更新
文:撮影・藤田 忠
「RGB AIO Liquid Cooler 240MM」のラジエターサイズは、奥行き275mm、幅123mm、厚さ30mm。コンパクトミドルタワーをはじめ、数多くのPCケースに対応できるだろう。
120mmファン×2基を搭載できる240mmサイズラジエターとしては標準的な大きさ | 冷却を担うラジエターフィンの間隔は狭く、ビッシリと並んでいる |
ラジエターファンは、ひと足先に国内で販売された「Razer Kunai Chroma RGB 120mm LED PWM」だ。
18個のアドレサブルRGB LEDを円形フレームに内蔵しており、フレームの吸気側だけでなく、排気側も同様に発光する。取り付け向きに関係なく、落ち着いた発光のLEDイルミネーションを楽しめる。ファンコネクタはPWM対応の4pin、アドレサブルRGB LEDコネクタは一般的な5V/3pinで、マザーボードのLED制御ユーティリティからのコントロールも可能。なお、5V/3pinのARGBコネクタはオス/メスコネクタを備え、デイジーチェーン接続に対応する。
ファンの主なスペックは回転数が550~2,200rpm、風量17.48~65.5CFM、静圧0.15~2.47mm/H2O、騒音値15~35dBAとRGB LEDギミックを備えたファンとしては風量、静圧ともに優秀と言えるだろう。
円形フレーム内にアドレサブルRGB LEDユニットを内蔵する「Razer Kunai Chroma」シリーズ。120mm径モデルは7枚のファンブレードを備えている |
動作中はまったく見えないが、軸部分にはRazerのアイコンである三頭蛇が描かれている | LEDはフレームに埋め込まれている |
排気側のフレームも発光するようになっている | 固定ネジ穴には防振ゴムが埋め込まれている |
ファンの固定ネジ穴は凹構造になっており、「Razer Hanbo Chroma」シリーズでは、ネジ頭が飛び出ないように専用ネジが付属 |
ファンケーブルと、オス・メス2本の3pinARGBケーブルを備えるため、ケーブルは結構かさばる | ファンケーブルはメッシュスリーブを採用し、ケーブルはかなり固め |
吸気側、排気側ともに同じように発光する。比較的柔らかな発光になるため、PCケースやラジエター取り付け側の間接光には向かない |
ここでは「RGB AIO Liquid Cooler 240MM」を経由して、Razer Synapseソフトウェアで制御を行うが、接続、制御できるファンの数は製品仕様の2基に制限。それ以上のファンを取り付けると、ファンカウントエラーが出る。そこで、PCケースファンに「Razer Kunai Chroma RGB 1×0mm LED PWM」を搭載し、Razer Synapseソフトウェアで制御する場合は、RazerのアドレサブルRGB LEDコントローラーの「Razer Chroma Addressable RGB Controller」(型番:RZ34-02140600-R3M1)や、ファンコントローラー「Razer PWM PC Fan Controller」(型番:RZ34-02140700-R3M1)が必要になる。また、Razer Chroma RGBに対応するRazeコラボレーションマザーボードの「ASRock Razer Edition」を組み合わせるのも手だ。