エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1156
2022.06.18 更新
文:撮影・藤田 忠/編集・エルミタージュ秋葉原編集部
ここからはCore i9-12900KSやGeForce RTX 3080 Ti等を組み込んだ検証機を⽤意。ハイエンドなゲーミングPCのセカンドストレージとして「ソリダイム(旧インテル)SSD 670p」がどのようなパフォーマンスを見せてくれるのかチェックしていこう。なお、メインストレージにはWestern Digital「WD_BLACK SN850 NVMe SSD」を利⽤し、データストレージとして運⽤する「ソリダイム(旧インテル)SSD 670p」の2TBモデル「SSDPEKNU020TZX1」は、マザーボードのIntel Z690チップセット制御下にあるM.2スロットに接続している。
なお、「ソリダイム(旧インテル)SSD 670p」にはSSD管理アプリケーション「Solidigm Storage Tool」も提供されている。ファームウェアのアップデートや、診断、セキュアイレーズなどを行う事ができるので導入しておくといいだろう。
マザーボードに接続してあるストレージの情報を確認できる | ファームウェアは自動で検索され、アップデートも簡単に行える。実際に「更新」ボタンを押すと、すぐにアップデートされた |
診断スキャンも可能 | キャッシュクリアを行う「パフォーマンス・ブースター」機能も備えている |
まずは定番のストレージベンチマーク「CrystalDiskMark 8.0.4」を使って「ソリダイム(旧インテル)SSD 670p」の実力を確認していこう。計測はデータサイズ1GiBに加えて、最大サイズの64GiBで実行している。
1GiBの結果 | 64GiBの結果 |
データサイズ1GiBの結果を見ると、シーケンシャルリード3,466MB/sec台、同ライト2,958MB/secを計測。リードはほぼ公称値、ライトに関しては公称値を約300MB/secも上回る結果を残している。データサイズ64GiBもほぼ同じでリード・ライトともに申し分のない結果になっている。
「ソリダイム(旧インテル)SSD 670p」の基本パフォーマンスに続いては、ゲームデータをインストールするデータストレージとして利用した際の「ソリダイム(旧インテル)SSD 670p」の実力と、HDDのから移行した際のパフォーマンス差をチェック。テストは「ソリダイム(旧インテル)SSD 670p」だけでなく、OSを導入したメインストレージの「WD_BLACK SN850 NVMe SSD」、SATA3.0(6Gbps)接続のHDDでも比べている。
まずは「3DMark」のストレージベンチマーク「Storage Benchmark」を実行していこう。実際にゲームをプレイした際に発生するデータの読み書きをモデル化したトレースデータを利用することで、ゲームプレイ時に限りなく近い状態のパフォーマンスを計測できる。テストされるシナリオは、ゲームタイトルの起動から、プレイ動画の録画などといった以下の項目で、その結果からスコアが算出される。
順当な結果だが、SSDとHDDとのスコア差は圧巻だ。HDDは145だったところ、「ソリダイム(旧インテル)SSD 670p」は約18倍の2,580、6,000MB/sec台のシーケンシャルリードを発揮するPCI-Express4.0(×4)の「WD_Black SN850 NVMe」は、HDDから約26倍もアップした3,767を記録している。7つのシナリオ実行時の実転送速度も「WD_Black SN850 NVMe」と「ソリダイム(旧インテル)SSD 670p」、HDDのパフォーマンスに準じている。
続いてベンチマーク実行中のローディング時間を確認できる「ファイナルファンタジーXIV」の公式ベンチマーク「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク」を実行していこう。テストは最も負荷の高い4K解像度、最高品質で実施。ここでは出力したレポートに記述される「ローディングタイム」をまとめている。
「Storage Benchmark」と同じく、HDDはトータル”30.355sec”と両SSDと比べて4.5倍近くもかかっており、さすがに体感的にわかるレベル。「WD_Black SN850 NVMe」と「ソリダイム(旧インテル)SSD 670p」では体感できる差はないが、おおむねスペックで勝る「WD_Black SN850 NVMe」のほうが短くなる傾向にあった。